草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

クリーン政治とはほど遠い菅政権の顔ぶれ

2010年06月09日 | 政局

 何もしないのに支持してくれる国民がいるのはありがたいことだろう。事務所経費のことでも疑惑が持たれる大臣が出てきたのに、菅直人政権も、鳩山由紀夫政権と同じで、自浄努力はまるでなし。国民の反応も、自殺するほど追い詰められた大臣がいた自民党とは、雲泥の差なのには驚く。会津っぽとしては、やはり気になるのは、玄葉光一郎公務員制度改革相のことだ。彼の義理の父は、佐藤栄佐久前福島県知事である。自民党政権下でも、選挙が強かったのは、現職知事の支援があったからだという。その佐藤前知事が2006年10月23日、収賄容疑で逮捕されたわけだから、玄葉大臣に対する福島県民の目は、冷たいものがある。建設会社からパーティ券を購入してもらっていたのは、県の仕事を餌にしていたので、という疑いが持たれているからだ。さらに、義理の息子を当選させるために、それまでの自民党色を薄めて、民主党の渡部恒三代議士と近づいたともいわれる。玄葉大臣を清潔だと思っている福島県民がどれだけいるか、アンケートをとってみればいいい。菅政権は、小沢一郎前幹事長のような利権屋との違いを強調しているが、本当にそんなことを言ってしまってよいのだろか。政治家は大体が同じ穴の狢なのである。にもかかわらず、綺麗ごとばかり口にする人間が一番危険なのである。平気で嘘をついているわけだから。

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高杉晋作のような詩心が乏しい菅首相

2010年06月09日 | 思想家

 菅直人首相が高杉晋作を引き合いに出すのは、あまり原理原則にこだわらずに、臨機応変に事に処してゆくというのを、今後の政権運営の柱にしたいからだろう。高杉は品川御殿場のイギリス公使館を焼き討ちしたかと思うと、会津と薩摩によって京都を追い出された長州が、都に攻め上ろうとする暴挙に対しては、体を張って阻止しようとした。そして、俗論党が藩を握ると、勝ち負けを度外視して決起したのである。状況に応じて変幻自在に立場を変えたのだった。しかし、尊王の志士としての詩心は一貫していた。師であった吉田松陰にならって、いつでも命を差し出す覚悟があったのだ。その心情を支えていたのは、天皇に対する恋闕の情なのである。菅首相に欠けているのは、国を愛するという切ないまでの熱情ではないか。高杉には「内憂外患吾が州に迫る/正にこれ邦家存亡の秋/将に回天回運の策を立てんとす/親を捨て子を捨つる亦何ぞ悲しまん」という思いがあった。菅首相や民主党が推し進めているのは、この国の根幹を破壊しようとする誤った政治である。菅首相が高杉の後に続きたいのであれば、その詩心からも多くのものを学ぶべきなのである。

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