民主党が危険なのは、党員になるのにも、サポーターになるのにも、日本人でなくてもよいことだ。日本国憲法では、主権者は国民と明記しているわけだから、明らかに憲法違反の政党である。そのことにマスコミが触れないのも問題である。日本という国家は、日本人から成り立っているのである。そして、イザというときには、国家への忠誠が求められるのである。また、憲法一条の象徴天皇制ではっきりしているように、天皇家は日本人の理想を体現している。天皇陛下は古式にのっとって歴代の天皇をお祀りになられるばかりでなく、常に無私の心で国家国民のことを考えておられるのである。さらに、米作りを通して、日本文化の核心部分を継承されておられる。菅首相はリアリストであるから、外交をうまくやってくれると期待している向きもあるが、象徴天皇制についての理解がない人間が、外国に対して何を自己主張するつもりだろう。長州人ということで、じゅっぱひとからげにするのはよくないが、伊藤博文なんかと菅首相は共通するのではないだろうか。為政者となると、攘夷が開国となり、平気で悪魔とも手を組むのである。吉田松陰や前原一誠らのような憂国の志士とは違う。松蔭は「松下陋村なりと雖も、誓って神国の幹とならん」というパトスの持主であり、権謀術策を弄さなかった。会津っぽも、どことなく融通がきかないところがあった。だからこそ、権力闘争に敗れたのである。しかし、菅首相が今やっていることは、自民党でもできることであり、平成維新ではないのである。わざわざ政権交代をした意味がないのだ。マニフェストすらも、もはや過去のことになってしまっている。自民党政権と異なっているのは、サラリーマン政治家が多いことだ。だからこそ、日本の国柄に言及する政治家は、数えるほどしかいないのである。菅首相に「君、国売りたもうことなかれ」といわざるを得ないのは、そのためなのである。
←会津っぽに応援のクリックをお願いします