草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

革マル派幹部松崎明の死と新左翼の終焉

2010年12月10日 | 思想家

 革マル派創設時の幹部の一人でもあった、元JR東労組会長の松崎明が死去した。革命的なマルクス主義を主張しながら、最終的には連合の軍門に下った松崎は、徹底したリアリストであったのだろう。血塗られた他党派との内ゲバで殺されることなく、ここまで生き延びたのは、奇跡に近かったが、1956年のスターリン批判以来の日本の新左翼運動は、彼の死によって終焉を迎えたといえる。革マル派の創設者である黒田寛一も、一足早く2006年にこの世を去っている。新たな前衛党を追い求めた革マル派は、ある種の宗教であった。「おのれを自然と社会とをつらぬく物質の無限なる自己運動の尖端にたつものとして自覚し、この物質的自覚において人間の真実の歴史を創造してゆこうと決意し実践する革命的人間の形成」(黒田寛一著『現代における平和と革命』)と書いているように、イデアとしての共産主義社会を先取りしたプロレタリア的人間たらんとすることを、構成員一人ひとりに求めたのである。しかし、それはかなわぬ夢であったし、宗教的な自己絶対化をもたらしただけであった。疎外革命論の瓦礫のなかで、松崎は何を目指そうとしたのだろうか。今の民主党政権を支えているダラ幹と一緒であったとは思いたくないが、もはや今となっては、問い質すすべはない。 

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小沢に民主党をぶちこわす勇気ありしや?

2010年12月10日 | 政局

 民主党の見苦しさといったら話にならない。国民そっちのけで、小沢一郎がいいとか悪いとかばかりである。そのレベルで集まった烏合の衆に、この国を託してしまった国民は、臍をかんでいるのではなかと思う。しかし、金の力は恐ろしきかなである。自民党内で四面楚歌になって、絶体絶命であった小沢を救ったのは、ゼネコンから集めた金であったからだ。それをばら撒いて、子分を増やしていって、今日の地位を築いたのだ。さらに、新左翼崩れにまで、小沢待望論が広がったのは、普通の国家論が、自己責任の大切さを説き、丸山真男ばりの自我の確立を訴えていたからだ。馴れ合いではなく、主義主張による政権選択という掛け声には、多くの政治学者も踊らされた。政治改革がひところ持てはやされたものだった。ここにきて、ようやく国民も気づいたのではなかろうか。小沢は、それほど大物ではないと。法で裁かれるのが怖いだけなのである。これまでの悪事の数々を暴かれれば、小沢は立つ瀬がないはずだ。ただ、そんなことは、もはやどうでもいい。最後のチャンスを小沢に与えるとすれば、それは憲法改正を錦の御旗にして、民主党を割るかどうかだ。そこまでする勇気があれば、小沢を見直してもいい。まずは、民主党をぶちこわす勇気があるかどうかなのである。  

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改憲実現のために自民党は保守系市民の先頭に立て!

2010年12月10日 | 思想家

 与党、野党を巻き込んでの政界再編の動きが加速しているが、一番大事なことが忘れられている。それは今後日本が国家たりうるかという切実な問題である。それを正面から論じる時期にきているにもかかわらず、マスコミによって、小沢一郎をめぐる争いに矮小化されている。ここまで民主党政権を追い詰めたのは、ネットの力であり、保守系市民グループの街頭行動であった。そのパワーに恐れをなした民主党政権は、自分たちの走狗と化した警察庁の2010年版の「治安の回顧と展望」で、ネットを通じて広がった保守系市民グループについて、わざわざ言及しているほどだ。そこでは「右派系市民グループ」と決め付け、来年への懸念材料としてみているが、もはや無視できなくなっているのだ。野党が攻勢に転じて、今のような状況がつくりだされたわけではない。もし自民党に国を思う議員が少しでもいるのならば、それこそ、保守系市民グループの先頭に立つべきだろう。棚から牡丹餅式に、政権が転がり込むと思っているのならば、それは危険極まりない。日本の権力機構の隅々にまで、サヨクのネットワークは張りめぐらされており、それを粉砕しなければ、ミイラ取りがミイラになる危険性すらあるからだ。大義名分なき大連立は、日本を滅ぼすだけなのである。  

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