あれだけマスコミ向けに、強気の発言をしておきながら、予想した通りで、民主党の岡田克也幹事長は、またまた犬の遠吠えをしただけであった。小沢一郎と差しで勝負するくらいの気持ちがなくて、局面を打開できるわけがないだろう。ニヤニヤヘラヘラしてマスコミの質問に答えている姿は、まるで子供の使い以下である。小沢が逃げ回っているというのは、国民周知の事実なわけだからから、誰が首に鈴をつけるかなのである。それをできないのであれば、さっさと幹事長を辞めればいいのである。それだって、立派な意思表示だ。それだけで国民は拍手喝采をするはずだし、一挙に総理候補としてトップに立つのは間違いない。出所進退こそが、政治家の価値を決めるのである。イオンの御曹司だかどうかは知らないが、一度約束したことは、守らなければ、政治家として失格だ。原理主義者というのをキャッチフレーズにしているようだが、歯がゆくてならない。小沢の国会招致の問題だけで、これだけ手間取ったのでは、国民からも見限られるだろう。やっぱり坊ちゃん政治家では、この難局は乗り切れないのである。貧困に喘いだことがない人間は、根性がないのだろう。金持ち喧嘩せずとはよく言ったものだ。
茨城県議選での民主党の惨敗は、ようやく国民が目覚めてきたことへ証である。昨年の民主党ブームは、あくまでも一過性のものであったにせよ、あの熱病によってもたらされたのは、日本の政治のメルトダウン化であった。今回の選挙を受けて、民主党は分裂含みの様相が強まっているが、自己保身しか考えていない小沢一郎は、党を飛び出す勇気は持ち合わせていないようだ。せいぜい30人程度で新党をつくっても、かえって孤立するだけなのである。鳩山由紀夫が小沢と手を組んでいるのは、それこそ親からの「子供手当」を蒸し返されたくないからだろう。鳩山にしても、離党する勇気はさらさらないはずだ。反小沢派の方も、もう一つ迫力に欠ける。菅直人首相や千谷由人官房長官が選挙に弱いということは、もはや天下の周知となっており、求心力は弱まるばかりである。党内抗争にあけくれている民主党が、近いうちに音を立てて瓦解するのは、誰の目にも明らかである。焦点は政界再編の有無だが、自民党は自民党で、今さら小沢に泣き付かれても、手の打ちようがないのである。すでに民主党に対する反転攻勢は始まっており、政権奪還の足がかりを築きつつあるからだ。熱病の悪夢から一日も早く覚めて、今こそ憲法改正をスローガンに掲げて、祖国の再建に取り組むべきなのである。
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