草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

社会党との連立を拒否し米国に物申した吉田茂

2010年12月22日 | 思想家

 自民党は民主党と大連立を組むべきではない。民主党にはサヨクが巣食っているからだ。彼らがいる限り、政権運営がうまくいくわけがない。吉田茂は白足袋、葉巻、そして暴言がトレードマークになっていたが、立派だったのは、昭和24年の総選挙で敗れて、第一党の座を社会党に奪われると、さっさと政権を渡したことだ。自由党には、何が何でも政権にぶら下がっていたいという意見もあったが、社会党からの連立の申し出をキッパリと断ったのである。思想的に合わない者同士で一緒になっても、すぐに行き詰るのが目に見えていたからだ。もう一つ吉田茂が立派であったのは、占領軍に対して、卑屈にならなかったことだ。今の菅直人首相は、どこの国に対しても、ペコペコし過ぎである。吉田は「戦争で負けても外交で勝った歴史はある」というのが口癖で、言うべきことは、断固として主張した。自民党もこの点を見習うべきだ。いくら同盟国であっても、米国の言いなりになってばかりはいられない。戦後の日本政治の骨格をつくったのは、吉田であった。再軍備を拒否したエピソードばかりが語り伝えられているが、それ以上に忘れてならないのは、高坂正堯が『宰相吉田茂論』で褒め称えているように、信念を貫いた明治人の気骨なのである。  

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辺境会津 5首

2010年12月22日 | 短歌

 辺境くぐりたりしは霧の窪どよめの声を君は聞きしか 

 のどかなる倦怠の声つきささる磐梯の峰変わることなく  

 なすこともなかりし世界目の前に万感の想い朽ち果てしとも   

 くれないの血に染まりたる桃源郷二両の列車ガタコト走る  

 謀反とは会津にありて練るものよ死者のどよめき熱き血潮よ

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同じ穴の狢の菅と小沢の内ゲバを嗤う

2010年12月22日 | 政局

 小沢一郎を排除するしても、菅直人の指導力不足は否めない。にっちもさっちもいかなくなった小沢の国会招致問題で、民主党は右往左往している。いつもの通り、会津っぽの渡部恒三大先生が「小沢を悪い奴」と言ったとか、言わないとかが話題になっているが、最終的な判断ができない菅執行部に業を煮やし、ついつい口にしたのだろう。恒三も、二大政党による政権交代可能な政治を主張してきたが、結局はこのざまである。そんな泥舟にすがりついて何の意味があるのだろうか。菅と小沢の内ゲバを煽って楽しんでいるのだろう。小沢と腹を割って話ができる人物がいないのが、民主党の弱点である。小沢に肩を持つ気はさらさらないが、これまで利用してきたくせに、支持率を上げるために血祭りにするのは、武士の情けがなさ過ぎる。さらに、小沢が批判されるべきは、サヨクに理解を示し、中共とアメリカを両天秤にかけようとしたからだ。政治と金というレベルではない。金権とか腐敗とかは、政治には付き物であり、それでどうのこうのではないからだ。それ以上に国のかたちをこわし、国益をそこなうことの方が大問題なのである。その点では、菅も同罪ではなかろうか。自分だけ助かろうとしても、それは無理なのである。  

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