草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「日本危うし」の土俗的情念が国を動かす

2010年12月24日 | 思想家

 今の民主党政権は安定感がゼロである。口にしたことは、何一つ実現しないし、国民が不安に思うのはあたりまえだ。。彼らが血眼になっているのは、相も変わらず、小沢だとか、反小沢だとかの権力闘争である。一日も早く保守派が政権を奪還しなければ、この国はメチャメチャにされるだけだ。しかし、その混乱によって、私たちが土俗的情念を確認することができたのは、不幸中の幸いであった。そこからの反撃の狼煙こそが、日本を救うのである。渡辺京二が「今日の日本人大衆の意識は、利害の体系としての市民社会の原理にはけなげに適応しながら、なおかつそれを心から肌になじまぬものと感じる土俗的土着的な深層を失ってはいないのである」(『ナショナリズムの暗底』)と書いているように、平成の世にあっても、日本人の心の奥底には、土俗的な情念が渦巻いており、何かのきっかけによって、それが大きなエネルギーとなるのだ。「日本危うし」との声が上がった途端に、民主党政権への反撃が始まったのは、そのせいなのである。戦後民主主義によって、きれいごとだけを口にする風潮が支配していたが、それが瓦解しようとしている。国を動かし、国を変えるのは、土俗的な情念なのであり、今年はそれに火が付いた年であった。

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村      人気ブログランキングへ  

           ↑

     会津っぽに応援のクリックをお願いします

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする