海江田万里経済財政担当相というのは、野末陳平の付け人をやっていたことがあったと思う。つまり、芸能界に巣食っていた、自称経済評論家であったのだ。野末流の毒舌家ではなかったが、語り口が軽妙であるために、テレビなどでは重宝がられたようだ。しかし、その素性を探ってゆくと、緑色のヘルメットのフロントだという。過激派ではあるが、どちらかというと、ソ連を容認していたスターリニストである。いつの間にやら転向して、権力の中枢にのぼりつめたのだ。もともと指導者面をするのが好きなタイプであったようだ。だからこそ、勝ち組だと自惚れているのだろう。「年収1500万は金持ちではない、中間所得者だよ」と言い切ったのも、成功者としての自分を、モノサシにしているからだろう。一時は利殖のテクニックを伝授するのを商売にしていたのだから、金儲けの神様を自称していたのと同じである。しかし、現状認識がそんなものでは、国民から辞任を求める声が上がるのは、当然である。とくに、地方に住んでいる者としては、激しい怒りがこみ上げてならない。周りを見渡しても、年収300万以下というのがざらで、その5倍ももらっている人は、それこそ一握りもいないからだ。民主党がよく口にする国民目線というのも、せいぜいその程度なのである。それでは景気が良くなるわけがない。
明けやらぬまどろみのなかキーボード指はいつしか文字をかたどる
師走には語らう人も乏しけりマッチを売りし少女の瞳
ざくざくと雪踏みしめて新聞を届けし少年頬赤くして
師と仰ぐ人皆去りて茫漠の大地にありて犀を真似たり
つまらなき人の世なれど早朝に書を読むこととコーヒーの香よ
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