草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

安保法案可決を批判するのに小学2年生の作文持ち出す「天声人語」!

2015年09月20日 | マスコミ評

かつての朝日新聞にはバランス感覚があった。60年安保騒動の責任を取った岸信介首相の退陣後、誰を後継者にするかで自民党に口を挟めたのは、保守本流の宏池会に影響力があったからである。購読者も地方の有力者が中心であった。文化欄では保守派文化人にも執筆の機会が与えられていた。しかし、現在はどうだろう。もはや赤旗と変わらないプロパガンダ新聞になり下がっている。今朝の「天声人語」もまた、論じるに値しない内容である。書き出しは小学校2年生が書いて校長室に持ち込んだ手紙であった。子供を持ち出すことで、読者の感情に訴えたいのだろう。今回の安保関連法案を読むこともできない子供たちが、意見を述べる力がないことは誰でもでも分かることだ。教師が関与した可能性が強い。にもかかわらず。鬼の首でも取ったかのような書き方である。去る17日の採決についても一方的に与党が悪いと決めつけている。議会制民主主義は多数決が原則である。それを否定するのは暴論以外の何物でもない。参院特別委員会で民主党が働いた暴力に関しては一切口をつぐんでいる。自民党の女性議員を民主党の男性議員が投げ飛ばしケガをさせたことも、ネットではその動画が公開されているのに、まるでなかったかのようである。茨木のりこの「怒りの火薬をしめらせてならない」と締めくくっているのにも呆れる。どこまで議会制民主主義を否定すれば気がすむのだろう。今回の法案に賛成しなくても、反対や疑問を呈するにあたっては、もっとまともな主張をすべきなのである。最初から最後まで感情論なのであり、シールズのレベルなのである。ジャーナリストとしての大胆な問題提起を、なぜ朝日新聞はできないのだろう。これでは購読者がどんどん離れていくのはあたりまえである。

 

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