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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

安保法案可決で普通の国になるために歩み始めた日本!

2015年09月23日 | 思想家

平和安全法制関連法案が国会を通過しても、私たちの生活はこれまでとは変わらない。「戦争ができる国になる」と反対していた人たちの言葉が、空虚なものであったことを証明してはいないか。戦後間もなく日米安保条約が締結された時点から、日本は集団的自衛権を行使してきた。基地をアメリカ軍に提供することで、日本防衛を肩代わりしてもらったからである。自衛隊が発足し、自主防衛力が強化されても、アメリカ軍に依存する関係は今も変わっていない。海上自衛隊のイージス艦にしても、アメリカ軍との連携なしには、力を発揮することができないのである。あくまでも今回の法整備は、現状を追認することでしかない。にももかかわらず大騒ぎになったのは、自分たちの居場所を確認できない日本人がいるからだろう。江藤淳が丸谷才一の『裏声で歌へ君が代』を論じた文章が思い出されてならない。江藤は戦後の言論空間について「一見寛容で『市民的自由』と友愛の精神にみちているかのようなこの言語空間は、ひとたび『正しさ』を疑う者が出現するとのわかに非寛容な空間に変貌し、疑う者への敵意を露わにし、これを排除しにかかり、しばしば疑う者の存在を無視するか、もし可能ならその存在を抹殺しようとする」と書いている。安倍内閣の日本国憲法の解釈の変更に対してマスコミが行った攻撃は、まさしくそれなのである。アメリカなどの占領軍によって骨抜きにされてしまった日本は、自らの安全を考えることもタブー視してきた。現実を直視することもできなかったのである。ようやく日本は普通の国になるために歩み始めたというべきだろう。

 

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