民主党の政治家が一番駄目なのは、自分のことしか考えないことだ。吉田松陰は、叔父の玉木文之進に、私心を後にする教育を受けた。蚊に刺されたというので、ついつい松蔭が顔を手でこすってしまったのを見た文之進は、甥を半殺しの目に遭わせたのだった。それは西郷隆盛においても同じであった。内村鑑三著の『代表的日本人』でも、色々なエピソードが紹介されている。西郷は一度も下男を叱ったことがなく、身の回りのことは自分でしたが、他人がしてくれれば、それを遮らなかった。人の家を訪問しても、外から声をかけたりはしなかった。家の人が偶然出てきて、自分を見つけてくれるまで待っていた。吉田松陰や西郷隆盛と比べると、菅直人も小沢一郎も、月とスッポンである。二人とも今の立場を守るのに、汲々としているからだ。政治家は身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあるのに、その精神がないのである。もはや政権が維持できないわけだから、菅は延命策を講じるべきではないし、小沢は小沢で、政界を引退すべきなのである。国会議員を辞めれば、国会に呼ばれることもないし、一民間人として裁判を戦えばいいのだ。私心を捨てなければ、大政治家とは呼ばれないのである。
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