草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

自己保身と我欲だけの菅直人と小沢一郎を嗤う

2010年12月27日 | 思想家

 民主党の政治家が一番駄目なのは、自分のことしか考えないことだ。吉田松陰は、叔父の玉木文之進に、私心を後にする教育を受けた。蚊に刺されたというので、ついつい松蔭が顔を手でこすってしまったのを見た文之進は、甥を半殺しの目に遭わせたのだった。それは西郷隆盛においても同じであった。内村鑑三著の『代表的日本人』でも、色々なエピソードが紹介されている。西郷は一度も下男を叱ったことがなく、身の回りのことは自分でしたが、他人がしてくれれば、それを遮らなかった。人の家を訪問しても、外から声をかけたりはしなかった。家の人が偶然出てきて、自分を見つけてくれるまで待っていた。吉田松陰や西郷隆盛と比べると、菅直人も小沢一郎も、月とスッポンである。二人とも今の立場を守るのに、汲々としているからだ。政治家は身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあるのに、その精神がないのである。もはや政権が維持できないわけだから、菅は延命策を講じるべきではないし、小沢は小沢で、政界を引退すべきなのである。国会議員を辞めれば、国会に呼ばれることもないし、一民間人として裁判を戦えばいいのだ。私心を捨てなければ、大政治家とは呼ばれないのである。

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会津が陸の孤島と化すのは人災だ!

2010年12月26日 | 思想家

 一晩で1メートルも雪が積もれば、どこでも大変なことになるが、今回も会津の場合は大騒動であった。磐越自動車道がストップして、迂回路として国道49号線に集中してしまったからだ。わき道に入りたくても、それをすれば雪に埋まってしまうし、最悪の場合は、スリップして脱輪したりする。となると、一本道をのろのろ運転するしかないのである。しかも、灯りもろくにないわけだから、心細いことこの上ない。芥川賞作家で、南会津郡下郷町出身の室井光広は、会津の峠には、魑魅魍魎が出てくると書いていたが、あたり一面真っ暗だから、想像力が勝手にかきたてられてしまい、身の毛がよだつ思いをするのだろう。しかし、車が動かなくなるのは、年何回かは起きることだが、ことさらマスコミで報道されると、会津のイメージがそこなわれかねない。そうでなくても、観光客の減少に歯止めがかからないわけだから、会津にとっては迷惑な話だ。日本の豪雪地帯というのは、新潟県だと魚沼、山形県だと置賜、そして、福島県だと会津である。ただ、全国の人たちに知って欲しいのは、会津が陸の孤島なのは、天候のせいだけではないということだ。ミニ新幹線も通っておらず、そもそもアクセスが悪いのであり、天災ではなくて、人災なのである。

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菅首相が国民に信を問うことが政治の王道だ!

2010年12月26日 | 政局

 ここまできたならば、国民に信を問うしかないだろう。それが菅直人首相に残された唯一の選択肢なのである。その結果を受けて、新たな連立政権を樹立すべきであって、政権維持のための数合わせは、国民無視以外の何物でもない。それは同時に、混迷した日本の政治状況を、一挙に打破することにもなるだろう。解散権の行使は、あくまでも総理大臣としての専権事項であり、誰も口をさしはさむことはできない。その総選挙に向けて、どこと組むかを明らかにすべきであって、今の段階で連立の組みかえをして、茶を濁すべきではないだろう。鳩山由紀夫政権でメチャメチャにした政治は、いくら菅政権で軌道修正しようとしても、それは土台無理であった。不幸であったのは、反小沢一郎のグループには、人材がいなかったことだ。千谷由人のようなサヨクを優遇することになり、それが国民の失望を買うことにもなった。菅首相は自社さ政権の立役者であり、そのときの経験から、もっと学ぶべきだったのである。残された時間はあまりない。菅首相は、民主党としての新たなマニフェスト、つまり実現可能な公約を掲げ、そこで信任されることが政治の大道なのである。小手先ではもはや何も動かないからだ。

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日本を守ろうと鬼気迫るものがあった川端康成

2010年12月25日 | 思想家

 昨日またまた上京し、日帰りで帰ってきた。今回は会津若松から新宿の南口までバスを利用したが、行きも帰りも5時間以上もかかってしまった。王子から新宿までの都心が込んでいたことと、会津が雪であったために、スムーズに走れなかったのである。川端康成は『雪国』の冒頭で「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」と書いているが、帰りのバスで郡山から中山峠を越えると、もうそこは銀世界であった。そして、まさしく「夜の底が白くなった」という光景を目の当りにした。その小説のなかで川端は、おぼろげな表現を自在に駆使している。だからこそ、実在しない者の世界を描いている、と評されるのだろう。ストレートに表現しがちな英語などに翻訳するのは、はなはだ難しいに違いない。作風でも日本にこだわり続けた川端が、昭和46年に東京知事選で秦野章を応援したことがあった。革新都政を倒すために立ち上がったのだ。自民党の宣伝カーの上に乗って、池袋東口でマイクを握ったのである。選挙そのものは負けであったが、日本を守ろうとする気迫が感じられ、鬼気迫るものがあった。国のかたちが破壊されようとしている今、川端のあの姿が鮮明に思い出されてならない。三島由紀夫が自刃した次の年のことである。  

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しんしんしんと雪降る会津 5首

2010年12月25日 | 短歌

 雪ふれば人清らかになりけるとしんしんしんと雪ふりつもる  

 あめつちの境目なくて真っ白な世界を覗き眩暈覚えし

 雪を蹴る会津乗合懐かしくボンネットバス七折峠

 駒子なる芸者の情けモノクロのテレビのなかでセリフを言いし

 新宿の高島屋裏バス停はかつて上野の駅のホームよ  

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王道を歩まず権謀術策をめぐらす菅直人を嗤う

2010年12月25日 | 政局

 たちあがれ日本にまで連立を打診したというニュースには、いくら何でもビックリした。菅直人首相は、そこまで追い詰められているのだろう。憲法改正を主張している政党と、サヨクとでは、水と油である。数合わせをするためには、イデオロギーなどは、どうでもいいのだろう。その一方では、同じ時期に社民党にも接近していたわけだから。水面下では、自民党との間でも、連立に向けた交渉が行われなかったわけがない。リベラルな谷垣偵一総裁との話し合いの方が、より障害が少ないからだ。しかし、ことごとく失敗したようで、振り出しに戻ってしまったのではなかろうか。全て裏目に出たので、小沢一郎と歩み寄るしか手はないのだろう。仲介役は連合に頼み、擦り寄るお土産としては、内閣改造をほのめかしている。お落しどころを探しているのである。菅というのは、典型的なマキャべリストではなかろうか。政治家であれば、それも必要なときがあるのは理解できるが、王道を歩まず、権謀術策をめぐらしてばかりいるのは、リーダーとして失格だ。小沢と激しくやりあった政治家に、総理在任中に亡くなった小渕恵三がいた。竹下派の派閥継承をめぐって血みどろの戦いをしたのである。あのときですら、小渕と小沢の間には、一定の信頼関係は維持されたというが、菅には信頼という言葉がないのである。民主党が消えてなくなるのは、もはや時間の問題だ。

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「日本危うし」の土俗的情念が国を動かす

2010年12月24日 | 思想家

 今の民主党政権は安定感がゼロである。口にしたことは、何一つ実現しないし、国民が不安に思うのはあたりまえだ。。彼らが血眼になっているのは、相も変わらず、小沢だとか、反小沢だとかの権力闘争である。一日も早く保守派が政権を奪還しなければ、この国はメチャメチャにされるだけだ。しかし、その混乱によって、私たちが土俗的情念を確認することができたのは、不幸中の幸いであった。そこからの反撃の狼煙こそが、日本を救うのである。渡辺京二が「今日の日本人大衆の意識は、利害の体系としての市民社会の原理にはけなげに適応しながら、なおかつそれを心から肌になじまぬものと感じる土俗的土着的な深層を失ってはいないのである」(『ナショナリズムの暗底』)と書いているように、平成の世にあっても、日本人の心の奥底には、土俗的な情念が渦巻いており、何かのきっかけによって、それが大きなエネルギーとなるのだ。「日本危うし」との声が上がった途端に、民主党政権への反撃が始まったのは、そのせいなのである。戦後民主主義によって、きれいごとだけを口にする風潮が支配していたが、それが瓦解しようとしている。国を動かし、国を変えるのは、土俗的な情念なのであり、今年はそれに火が付いた年であった。

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民主党の情報操作をマスコミは許すのか!

2010年12月23日 | マスコミ評

 昔の外交文書がどうのこうのよりも、たった今起きていることの方が大問題なのである。中共と日本との間で、尖閣沖での衝突事故のビデオの公開をめぐって、裏取引があったのかどうかを、マスコミは徹底して追及すべきではなかろうか。それを怠っているからこそ、当事者と目される千谷由人官房長官の居直りを許してしまうのである。さらに、国民の知る権利を守ろうとして、そのビデオを世に出したというだけで、一色正春海上保安官は依願退職となり、書類送検されたのである。そもそも今回の流出劇は、官邸が情報をコントロールしようとしたために、実際に取り締まりにあたっている海上保安官が、義憤に駆られたのだった。原因をつくったのは、千谷官房長官らである。それを検証しないマスコミは、ジャーナリズムの姿勢とは無縁ではなかろうか。民主党のやっていることは、あまりにも露骨である。権力を維持するためには、手段を選ばないからだ。野党時代は政府攻撃の武器として使用していた質問主意書についても、これまでとは一転して、制限を加えようとしている。いくら朝日新聞であろうとも、批判の記事を載せているが、開かれた政治とは逆の方向に進もうとしているのが、今の民主党政治なのである。そんな暴挙がまかり通ってよいわけがない。ネットと同じように、マスコミも民主党を糾弾すべきなのである。

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社会党との連立を拒否し米国に物申した吉田茂

2010年12月22日 | 思想家

 自民党は民主党と大連立を組むべきではない。民主党にはサヨクが巣食っているからだ。彼らがいる限り、政権運営がうまくいくわけがない。吉田茂は白足袋、葉巻、そして暴言がトレードマークになっていたが、立派だったのは、昭和24年の総選挙で敗れて、第一党の座を社会党に奪われると、さっさと政権を渡したことだ。自由党には、何が何でも政権にぶら下がっていたいという意見もあったが、社会党からの連立の申し出をキッパリと断ったのである。思想的に合わない者同士で一緒になっても、すぐに行き詰るのが目に見えていたからだ。もう一つ吉田茂が立派であったのは、占領軍に対して、卑屈にならなかったことだ。今の菅直人首相は、どこの国に対しても、ペコペコし過ぎである。吉田は「戦争で負けても外交で勝った歴史はある」というのが口癖で、言うべきことは、断固として主張した。自民党もこの点を見習うべきだ。いくら同盟国であっても、米国の言いなりになってばかりはいられない。戦後の日本政治の骨格をつくったのは、吉田であった。再軍備を拒否したエピソードばかりが語り伝えられているが、それ以上に忘れてならないのは、高坂正堯が『宰相吉田茂論』で褒め称えているように、信念を貫いた明治人の気骨なのである。  

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辺境会津 5首

2010年12月22日 | 短歌

 辺境くぐりたりしは霧の窪どよめの声を君は聞きしか 

 のどかなる倦怠の声つきささる磐梯の峰変わることなく  

 なすこともなかりし世界目の前に万感の想い朽ち果てしとも   

 くれないの血に染まりたる桃源郷二両の列車ガタコト走る  

 謀反とは会津にありて練るものよ死者のどよめき熱き血潮よ

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