今冬の初雪は一晩で30cm積もった
夜中は静かで、昔から「越後の雪は音もなく積もる」というが、まさにそれであった。
早朝5時前から近所の若者が除雪機を発進する音で目が覚めた
間もなく我が家の長男も起きて除雪機のエンジンを鳴り響かせた。
先日は5時に港へ行ったが辺りは真っ暗で、凍るように輝く星空が美しかったが
今朝はもっとも夜が長い冬至にも拘わらず外が明るい
満月かと思ったが、雪降る悪天候である、それは積もった純白の雪にかすかな光の全てが反射して、満月の夜の様に辺りを明るくしているのであった。
暗闇は光の全てを吸収するが、純白の雪は全ての光を解き放つ。
人工のイルミネーションは華やかな色彩で彩られ、宝石のようなきらめきで人々を夢の中にいざなう
だが何の飾り気もない純白だけの雪の世界は、暖かな真綿色
ワタ雪を被った自然界のクリスマスツリー
雪が止んだ22時、天空に北斗の七つ星とぶれることがないポーラリス
南天の青白き青狼星、そこから中天へ延びればオリオンの大きな姿、今まさに天頂から西に下り始めた青白き炎、幾千万の昴星
地上の純白と天空の青白きイルミネーション、そんな中にペテルギュースのザクロのような赤が彩を加える。
しばし見とれて・・・やがて夜半も過ぎればふたご座を追いかけて獅子座が姿を現す
冬はこれから始まると言うのに、もう春に期待を持たせてくれる真冬の星空であった。