ジャーマンアイリス、アヤメ、ノハナショウブ(野花菖蒲)は、野山の乾燥地に生える。カキツバタ(杜若、燕子花)、ハナショウブ(花菖蒲)は、湿地や水辺に生えている。山に生える著莪は、アイリスジャポニカと呼ばれている。いずれもアヤメ科。
尚、菖蒲湯に使う菖蒲は、サトイモ科で花も全く異なり花菖蒲とは別種。
さて、今週の作者の別荘には、カキツバタが満開だったそうだ。それも切なき程にである。「切ない」を辞書で調べると、「悲しさや恋しさで、胸がしめつけられるようである。やりきれない。やるせない」、とある。
「切なき」が多少オーバーな表現と思われるかもしれないが、かきつばたが立派に咲いた喜び、又、愛情を注ぎ、よく手入れをして育てた自賛もあろう。そうでなければ「切なき」という言葉が思い浮かぶはずがない。
ムラサキツユクサ(紫露草)