一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

278   更衣指を伸ばして下駄を履く   章子

2011年06月16日 | 

昔の更衣は、陰暦四月一日(陽暦五月十五日頃)に行われた。現在、学校は6月1日から夏服に変わるが、日にちにこだわらず自由に行う人が増えているようだ。

 

さてこの句、指と言っているが、足の指か手の指か、句会では意見が分かれた。それによって、姿勢や動作や仕草が全然異なるのだ。下駄を履くのだから足指、という説。鼻緒などを広げたり、手指を使ったはずだと言う説。

 

このように解釈が分かれるのは、省略の文学、俳句にはよくあることだ。これは俳句という短詩の欠点というよりはむしろ、面白さなのである。

 

ホタルブクロ(蛍袋)

 

コメント
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