一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

275   美智子妃の項緑雨のしずく降る   薪

2011年06月13日 | 

天皇家の系譜を紐解けば、古事記によると初代神武天皇から2,700余年になるという。実質的には、七世紀頃から始まったようだが、万系一世1500年近く累々と続いた王家は、世に稀有である。

 

そのような天皇家に嫁ぐということがいかに大変なことか。皇室報道がなされるたびに、別世界のことながら、そう思うのは私だけではなかろう。

 

さてこの句、日本国家の象徴である天皇家を実名で作った俳句は珍しい。美智子妃の御結婚後50余年の「項」に妃の歴史を想い、「緑雨の雫」にようやく平安を得たであろう妃へのいたわりと喜びの庶民感情がうかがわれる。

 

日頃、「テレビ俳句は駄目」と言われているので採らなかった方もいるようだが、作者は実際に箱根の植樹祭でお姿を拝見したそうである。

 

ジギタリス、キツネノテブクロとも

コメント
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