時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

冬の紫陽花

2010-12-13 | essay

  

いままで、なぜ気づかなかったのだろう。
ここに咲く「アキアジサイ」の存在。

今とてもきれいな葡萄色に咲き誇っている。

小学校の庭に咲くこのアジサイ、6月に満開になった頃は
真っ白な大輪が咲き誇り、目を惹かれたのを覚えている。

その後、徐々に色を変え、あの猛暑の日差しの下では、
しなびた薄茶色になってもまだ咲いているアジサイを
とても不思議に思って眺めたことも覚えている。

そのまま、散りゆくものだと思っていたら・・・、
今また正に、なんと美しい姿で、大輪の花を咲かせていることか!

「アキアジサイ」という花は、アジサイとは別の種類の花なのだと思い込んでいた。
まさか、梅雨からずっと咲き続けているものだとは、今までまったく知らずにいたのだ。

去年はどうだったのだろう?この場所でこんなに美しい色で咲いていたのだろうか???

もしかして、あの猛暑とこの妙な温かい気候のせいで、今年の花だけ
こんなに色鮮やかになったのだろうか。

  ふと、去年のお彼岸のことを想う。。。

母の古い友人に、母はアジサイがとても好きだったと以前わたしが話したばかりに、
そのひとはあちこちお店を探してアキアジサイを母のお墓に供えてくださったのだ。

「この時期でも咲いてるアジサイが見つかってよかった。」と、
朴訥なそのひとは電話の向こうで嬉しそうに仰った。

お店に並ぶ「アキアジサイ」はたいへん高価なものだというし、
何より、母に供えるお花のために時間を割いて探し回って下さるような方が
身内の他にひとりでもいてくださるということに、ただただ感動してしまった。

本当にありがたいことだ。。。


このアキアジサイ、真冬にはいよいよ散って、
長い花の時期の役目を終える。

そして次の新緑の季節には、やわらかなきみどりの葉をつけ、
6月にはまた真っ白な大きなまあるい花を咲かせてくれることだろう。

時間は廻る。
滞ることなく、正直すぎるほどに、きちんと廻ってくる。
 


「女子」の忘年会

2010-12-12 | essay

    

ご近所のともだち6名での忘年会。
近くに出来たイタリアンの飲み屋さんへ。

「女子会」なら飲み放題が980円でつけられるというので、
そうしてもらおうと思うのだが・・・この「女子会」という言葉、
あまりにもこそばゆくて自分からは言えないよ。
華の40代!でも、女子というにはちょっとおこがましい!?

昔から女同士の飲み会なんていくらでもあったのに
なんで最近になって「女子会」なんて呼ばれるようになったんだろ???

結局「女子会です」なんてこっぱずかしくて言えず、
「女性だけなんですぅ・・・」と控えめに予約。

で、40代女子の忘年会。
お腹がよじれるほど大笑いし、はち切れるほどオイシイ料理をいただき、
おいしいお酒を飲んで、はあ~たのしかった~

いくつになっても、女同士ってやっぱり、「女子」なんだよね~


柚子の香り

2010-12-11 | essay

    

柚子の季節になりました。

おおきな柚子を三個いただいたので、皮を千切りにしたものをすこし冷凍保存して
あとは柚子ジャムに。

砂糖は控えめにしておいたので、このジャムとはちみつを一緒にお湯で割ると
とっても美味しい柚子ティーの出来あがり。

ビタミンCたっぷりの柚子ティーは受験生の夜のお茶タイムに最適なのだ~。

ハハの愛に気づいてくれるのは大人になってからでいいさ~。
(気づく日がくるのか~~???)


カゼひかないでね~

    


苦~い気持ち。

2010-12-10 | essay

子どもたちの小学校で持久走大会が行われた。

  

みんな一所懸命、精一杯走ってる。。。

こういう瞬間こそは、「あ~大人になってよかった~!」と思う。
だって、もうこんなふうに走らされることはないもの。

わたし、小学校のころ、こういう持久走ではいつも温かい拍手の中、ゴールしていた。
もちろん、決してトップでゴールの賛嘆の拍手ではなく、
よくがんばったね、の励ましの拍手。

小児喘息を持っていたわたし。すぐに息切れして「ぜいぜい」しながらも
頑張ってよく走ったものだ。
「ぜいぜい」が治まるのはたいてい次の授業の終わるころ。

息を切らして半周以上遅れてゴールする身に、あの拍手は涙が出ちゃうほど痛いのだ。
今もラストを走る子の気持ちが痛いほどわかるよ

昔、父が撮った運動会での3000m走のわたしの写真…。
後ろに写る観客の顔は一斉にゴールを向く横顔だけ。
苦い思い出を物語る象徴的な一枚なのだ。

次男、末娘とも、結果は真ん中あたり。よくがんばりました。

がんばれ!すべての子どもたち~!

でもね、たまには、苦い気持ちも必要なんだよ。
その分、ひとの痛みもわかるようになれるからね

  


シアワセについて考えてみた

2010-12-08 | essay

         

駅に向かう途中の小道にお寺がある。
その塀には、ガラスの張られた小さな掲示板があり、達筆な墨の文字で
半紙に名言が書きしたためられている。

月ごとにその言葉は貼りかえられているようで、そこを通るたびに
ふむふむ・・・と読んでは、その言葉の意味を、道々ふわふわと考えることが
いつの間にかもう長年の習わしになっている。

わたしは宗教をもたないけれど、
教えのなかの良い言葉にはこころから素直に敬服する。

先日通った時に掲げてあったのは

   「幸せは 分けあうことで ふえてゆく」 という言葉。

う~~ん。深い。
まずはなにびとも、自分が「幸せである」と肯定するところからスタートだ。

シアワセを分け合う。。。

たのしい気持ち、うれしい気持ちを共に味わうということかな。
うれしい時間を共有すると、こころも共鳴してゆく。

でも、押し付けはいけない。
ともにシアワセだと思うことが大事だ。
ムズカシイ。

とりあえず、わたしにできることは、例えば目の前にあるだいすきな
美味しいラズベリーチョコラスクを
独り占めせずみんなで分け合う、というようなこと。だよね。
そしてみんなで「これおいしいねえ!」と笑い合えれば
それはもうシアワセが増幅するというもの!

その気になれば、「シアワセ」は大手を広げて待っていてくれる。

そんなことを、駅までの数分間考えて歩いていると、
目に入るさまざまなモノにもシアワセの素がたくさん隠れていることに
気づかされたりするのだなあ。

ひとに言わせれば、きっとわたしは
ちょっとニュアンスの違う「シアワセなヤツ」ってところなのだろう。

  


時間のかたち

2010-12-07 | essay

泣いても笑っても  いまのこの時間は二度と巻き戻せない。

子どもの成長は本当に早い。
瞬く間におおきくなってゆく。

時に、時間をこのまま止めてしまいたい、と思うことがある。
先も楽しみではあるけれど、一緒に過ごす「かわいい時間」は刻々と過ぎてゆく。

        

娘が、登っていた木から「あっ!ハートの葉っぱ!」と
急いで降りてきた。
ほらね、と拾い上げた葉っぱは、なるほど、かわいいハートのかたち。


落とした影は時間のかたち。

一緒の時間を たいせつに たいせつに。

 


夢の仕組み

2010-12-06 | essay

図書館で借りた本。
「脳は眠らない 夢を生み出す脳のしくみ」 

夢はよく覚えているほう。
夢の謎にはとっても興味がある。

けれど、読みすすめるうちになんだか興醒めしちゃった。


たくさんの科学者が地道な実験や研究を重ねて夢を見るしくみを解明しようと試みている。
でも脳科学者に言わせれば、夢は脳内のただの電気的な信号によるモノ。

夢を見るのは、その日に起きたことを長期記憶に移すためのプロセスだという説もある。

そうかもしれなくても、きっとそれだけでもないはず。

途中で本を投げ出して半分くらいで読むのを止めちゃった。

夢はフシギなもののまま、謎は謎のまま。
霧のなかにそっと浮かべておくことにいたしましょう。

      


12月の色

2010-12-05 | essay

あっという間に12月。。。

秋の彩りを残したまま、もう冬。
なんて温かい12月なんだろう。


大きな赤い紅葉の木のしたで。

      

 大きな きいろい 銀杏のしたで。

  

  

おおきな 青い青い 空のしたで。

空が他のいろじゃなく、「青」でよかったなあ・・・なんてことをぼんやり考えながら
芝生に寝転んで見上げる空は、雲ひとつない美しい青一色。

目を閉じると瞼は日差しに赤く、こうして日差しを瞼に受けるのは
久しぶりのことだと気づく。

12月のあたたかな昼下がり。充電の時間 


ドレミファブックの 「ちびくろサンボ」

2010-12-04 | 「ドレミファブック」 のこと

小さいころ、ドレミファブックのレコードのB面のお話のなかで
一番よく聴いたのはこの「ちびくろ サンボ」

この絵でなくっちゃね、ってくらい目に焼き付いているんだなあ、「ちびくろサンボ」。
絵は小野かおるさん。

4匹のトラたちが、サンボから取り上げた持ちモノで誰が一番かっこいいか、喧嘩になって・・・

ぐるぐる回っているうちに、

溶けてバターになっちゃう。すごいね~。

このトラのバターでおかあさんの作ったホットケーキ。
なんともおいしそうで、いつか食べてみたいなあって、思っていたんだ。

割とそのまま信じちゃう素直なおこちゃまだったわたし。

ホントのこと言うと、「鬼ごっこ」が白熱するとバターになっちゃうんじゃないかと
こわかったんだ~。

トラほど早く走れなくてよかった!って思ってた。
我ながら、かわいいなあ。

 


MOON

2010-12-03 | essay

       

 

「月」 はこの世でただひとつ。

遠い国のあのひとやこのひとの唄の中の Moon はどれも、
わたしの目にも映るあの月と同じ。

そんなことに気づいて、すごく嬉しく思ったのはいくつの頃だったろう?

遠い遠いところから同じ月をみるフシギ。。。

遠くて逢うことも叶わないひとと同じ月をみている…って思うだけで
しあわせだったんだ。

    


Live From Daryl's House

2010-12-02 | MUSICのこと

  

ダリル・ホールが、自宅で演奏してインターネットで放映しているライブ番組。
[ Live From Daryl's House ]

ダリルがさまざまなアーティストを自宅に招いて演奏するのだけれど、
合間に賑やかに料理を作ったり、みんなで談笑しながら食べたり、そしてまた演奏したりと、
なんともまさにアットホームな上に音楽的にもハイレベルなスバラシイ番組。

思えば、「Kiss On My List」から30年も変わらずだいすきなDaryl Hall & John Oates。

インターネットって、つくづくすごいね。
あんなスゴイひとが、たわいもないおしゃべりをしたり、食事するのまで見れちゃうんだから。
フレンドリーなお人柄も伝わって、勝手ながらとっても身近に感じてしまう。

いろんな若手アーティストとのセッションではすごく貫禄を感じるし、
スモーキー・ロビンソンなどの超大御所と一緒に名曲を歌う姿は
もうミラクル☆と言っていいくらい感動的だ。
年を重ねても声は艶を失うことなく、むしろ円熟!
彼の音楽への飽くことなき情熱みたいなものがダイレクトに伝わってくる。

どのepisodoでも楽しそうに演奏していて、ついついどっぷり観ちゃうけれど、
12月といえば、クリスマスソングも流れてくるころ。
彼らのクリスマス・アルバム[ Home For Christmas ] からの演奏が
とっても心地いい、episodo2がおススメ!

musicってすばらしいなあ。

だいすきなアーティストが、ずっとこうして演奏し続けてくれていることに
こころから感謝したい気持ち。。。
80年代から一緒に演奏してきたT-Boneが急死されたことは淋しいかぎりですが・・・。

あんな時も、こんな時も、ホール&オーツの音楽がいつもそばにあったなあ。
亡くなった母も、「I Can't Go For That」などのかっこいいサックスの音色の入る
彼らの曲がお気に入りで、わたしが居なくてもレコードを回していたっけ。

2月の東京公演が待ち遠しいヨ~。

     


隠れハート

2010-12-01 | 古い建物 のこと

       

先日行った「秩父神社」でおもしろいものを見つけた。

神門をくぐる際にふと足元をみると、柱飾りにぽちっとかわいいハート型が!

   

ともだちを巻きこんで一緒に辺りを見廻すと、あるある!ハートのモチーフがあちこちに。

       

しかもそこだけ見ると、なんだか西洋の装飾みたいにも見える。フシギだ~。

この秩父神社は歴史が古く、何千年も前からこの地に建ち、
現存する社殿は徳川家康に寄進されたものだという。
左甚五郎による彫もある由緒正しい神社。。。

昔の隠れキリシタンたちは、十字架のモチーフを様々なかたちにうまく隠して崇めていたそうだ。
なんだかこの洋風なハートに、そんな逸話を思い出してしまった。
何か壮大な謎が隠されているのかも・・・って、勝手に神秘的な想像を廻らせておくことにしよう。

  


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