そのお宅の前を通ると
どんな季節でも塀一面にかわいい赤い花が咲いていて
いつも不思議に思っていた。
家の主にばったり会えたら聞いてみようって思うのだけれど
わたしもたまにしか通らないのでご縁がないまま一体何年経つだろう。
ふんわり紙風船みたいなこの花を
勝手に赤いフウセンカズラだと思っていたのだけれど
調べてみると、フウセンカズラは夏にしか咲かないみたい。
この度やっとわかりました。
この赤い風船状のお花は「チロリアンランプ」
なんてかわいい名前なんだろう。
このお宅の玄関脇の塀一面を覆うふさふさの緑と赤い小さな紙風船のお花。
それだけで、この家全体をシアワセのオーラで包み込んでいるように見える。
うちの塀もこの「チロリアンランプ」でふさふさのポンポンにしてみたいものだ。
お花を育てるのは、からきし苦手なんだけれどな。
今年のチャレンジ! ひとつ 見つけました。
うちの未だムズカシイ真ん中っ子、
人生途中下車・・・回り道真っ只中の16歳次男坊。
でも、ハハはわかってる。
熱を出して寝ているわたしに
「ハイ、おみやげ」って
さりげなく、ハーゲンダッツを買ってきてくれちゃったりするのは
たいてい次男坊だ。
そういうとこ、大事だよ。
彼の中にずっと前から変わらず眠る優しさを
わたしは知ってる。
信じて 待つこと は、親としてはタイヘンだけれど
それは、こういう こころの根っこの部分を知っていてこそできること。。。
一個のアイスで、オーバー!って思われても仕方がないけれどね。
いいんだ~。
たかがアイス、されどアイス♪ そんなもんです。
あろうことか、元旦早々娘が熱を出した。
三が日明けに、続けてわたしにバトンタッチ。久しぶりの発熱。
ただの風邪だったのだけれど、丸々6日、これぞ正に寝正月~。
おかげさまで、読みたかった本をまとめてとっぷりと
読む時間ができ、ありがたいお正月となりました。
赤瀬川源平氏の軽~いけれど、ふむふむと頷ける面白いエッセイ本を2冊。
そして、年末に恩師T先生にいただいて、読みかけだった
高峰秀子著「わたしの渡世日記」上下巻。
女優・高峰秀子さんの自伝なのだけれど、
これはただのひとりの自伝ではありません。
日本映画界を深くえぐった「日本映画史」であり、
さまざまな脚本家、文豪や画伯たちとの貴重な交流も丹念に綴られた、
「芸術文化編・戦前~戦後昭和史」といっても過言ではないくらい。
「わたしの渡世日記」上下巻二冊の本を読み終えたはずなのに、
様々な本を数冊、映画も数本、同時進行で読み、観終えたような感覚。
それほどに、濃い本でした。
この高峰秀子さんという方は、子役時代から様々な人々に溺愛され
類例を見ないほど数奇で濃厚な人生だったということですね。。。
このエッセイが執筆されたのは1979年、ご本人が五十歳のころ。
今の自分とほぼ同年代なんだなあ。
勿論大女優さんの人生と比べるつもりはさらさらないけれど
人生五十年、同じ時間数を生きても、
戦前戦中戦後という非情な激動の時代を生きるということは、
今の平和ボケしたわたしたちには想像もできないほど長い時間に思えたことだろう・・・
つくづく深く、読み応えのある、おもしろい極上エッセイでした。(微熱の中読んだせいか夢まで見ちゃった)
本を贈ってくださった恩師T先生に感謝です!
あけまして
おめでとうございます
2015年。
あたらしいこの年が
みなさまにとって
明るく穏やかな一年でありますように ☆
ひとつぶ ひとつぶの
時間のしずくを
たいせつに
一歩一歩、前へ進んでゆきたいと思います。
あっちへ飛び、こっちへ飛びの雑記帳のような場所ではございますが
今年もどうぞ 「時間のしずく time drops」 を 読み流しにいらしてくださいね。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます♪
時間のしずく time drops * miko *