雨が上がって郵便局へ出掛けたら
ウワ。キモチワルイ。空気がぬくい。
12月なのに24℃。
べたつく湿度のない夏の雨上がりの肌感。
これは・・・日本じゃないよ。
この前、ニュースで見た拡がったオゾンホールの大きさをチラと思い出す。
肌で実感する温暖化。
わたしたちが乗っかってるこの地球。。。
地球の体調に想いを馳せる時間がちょっとはあってもいいですね。
ともだちYさんがこの前話していた古い映画。「鍵」 監督は市川昆(1959年制作)
先日、図書館のビデオコーナーで発見!
Yさんの云う古い鍵や、古い診察室は確かに見応えアリ!
それにしても京マチ子の艶っぽさ、凄まじい~。
あの渋い仲代達矢の小奇麗な若さにもびっくり。
公開当時物議を醸したといわれる通り、なんとも古風で淫靡な世界。
日本の名画は深いです。
この映画は、当時ゴールデングローブ賞の外国語映画賞を受賞したのだそうな。
原作は、へえ~谷崎潤一郎なんだ~。
って思っていたら
数日後、なんと「古本まつり」でバッタリ!!
紙箱入りの素敵な古本をみつけました。初版は昭和31年。
この本は昭和46年の二十一版。とてもキレイな状態なのに300円!
装丁ボレです。
この棟方志功の版画のうつくしい装丁と
ふんだんに遣われているたくさんの版画挿絵も見事~。
古本も一期一会。
数日前にこの映画を観ていなかったとしたら。
Yさんがこの映画を思い出してわたしに薦めなかったとしたら。
近代建築巡りに出掛けた先で、Yさんと古い鍵のハナシにならなかったとしたら。
この日訪れた「古本まつり」で、
何万冊もの本の背表紙の中、わたしの目はこの本を完全にスルーしていたであろう。
遡って考えると、つくづくおもしろい。
どんなちいさな出来事もすべては繋がっている。
どんなものでも出逢うべくして出逢うんだなあ。感慨深い。
旧かなづかいの味わいのある本。原作はどんな風に展開しているんだろう?
これは、じっくり読んでみたいと思います。
近所の町医者に年に一度の健康診断の結果を聞きに行く。
いつも豪快、前向きなこのお医者さん。
診断結果をひとつひとつ説明してくれながら
数値をやたらに褒めてくれて、最後に「はい!合格!」
合格って・・・^^;
なんだかお医者さんに褒められると単純にうれしいものだなあ。
今回は基本の健康診査だけなので、もちろん手放しで喜んではいけないのだけれどね。
帰る道々、約50年滞りなく働いてちゃんと機能してくれている各臓器に感謝しつつ
頑丈な(?)カラダに生んでくれた空の上の母にも
今更ながら「オカーン アリガトナア~!」とココロでつぶやく。
年に一度くらいは、改めて外側のカラダに感謝することも大事。
外側も内側もたいせつにしたいお年頃です。
「古本まつり」で、レコードをぱらぱらと見ていたら。。。
あ!コレ!あれだ!? と手が止まる。
昔すきだったのにずっと忘れてた。
山下達郎のアカペラのLP。
こういうタイトルだったのか。
「ON THE STREET CORNER」
買って帰りました。(見本盤:500円也)
以前、誰かに録音してもらったテープ音源だけ持っていて
アルバム名もちゃんと知らないままに
すごくすきでよく聴いたっけ。
50年~60年代頃のこういうスローなR&Bとかドゥーワップ、すきだなあ。
確かこのアルバム、初めて聴いて「ウワア~~♪♪」と思ったのは
高校の音楽の授業中。
ちょっと変わった音楽の先生が(いつも裸足でピアノを弾いていた)
授業中にかけてくれたんだ。
レコードに針を落とすと
お~~。よみがえる~。
そういえば、今でも湯船に浸かってのんびりしてると
つい口笛で吹いてる「You Belong To Me」は
このアルバムで覚えた唄だったんだなあ。
山下達郎のアカペラといえば・・・
英語学校時代のクリスマス・パーティーで
アカペラ曲「I Love You Part Ⅱ」を十名ほどで唄った。
あんなに真剣にコーラスを練習したのは後にも先にもあの時だけだなあ。
猛練習の成果で、唄ってる自分たちも感動しちゃうほどきれいなハーモニーになった。
今でもあの曲を聴くと、懐かしい顔がちらほらと浮かんでくる。
リードを唄ったOsamuはどうしているだろう?きっと日本にはいないね。そんな気がする。
あれはちょうど30年前の12月の出来事なのね~。
あの頃はまだホームビデオなども身近なものではなかったけれど
あの時のわたしたちの「I Love You Part Ⅱ」もう一度聴きたいものだ。
たった一枚のレコードとの再会が
たくさんの想い出を連れてくる。
・・・オモシロイなあ。
[古いポストカードより]
写真はイメージです(笑)
小学校5年生で出逢ったMちゃん。
この度久しぶりの再会。
毎年年賀状を書くたびに
「あ~、今年も会えずに終わっちゃった」と思いつつ数年。
2,3年振りくらいかなと思ったら
記憶を辿れば、長男の高校受験前だったことから、なんと6年振りくらいだったと判明。
年々、時間が加速していく~~。
今年が終わる前になんとか逢おう! ということになり
日曜日の吉祥寺にて待ち合わせ。
彼女は昔からスラッと背が高く、クールでカッコイイ。
人混みの中でも一目で見つけられる。
長い黒髪の巻き髪、黒い革ジャンに黒のタイトスカート。
個性派の彼女はまるでモデルさんか?女優さんか?
ナチュラル系の服のわたしと並ぶとまるでオトナとコドモ(笑)。
11歳のころ。Mちゃんとは、互いに転校生だったことや
すきなのものが似ていたことからとても気が合って
ローティーン時代、とても楽しい日々を過ごしたものだ。
乗馬を習いたくて見学にいったのも(高額すぎて即断念)
セントバーナードのブリーダーのお宅に入り浸っていたのも
切手集めにハマったのも
抱き人形の「ジェジェ」に愛情を注いだのも
こっそり捨て猫の世話をしたのも
同じ男の子をすきになったのも
あれもこれもMちゃんと一緒だったなあ。時にはケンカもしたけれど!
中学一年生のころ、文芸部だったわたしの「詩」のノートに
バレー部だけどアニメ好きだった彼女が挿絵を描いてくれていたことを思い出して
「かわいかったな~~」とふたりして笑う。
その頃わたしが星新一や眉村卓にハマったのは、SF好きな彼女の影響だ。
成長とともに、互いの目に映る周りの景色はすっかり変わっていき
そして、結婚後転勤族となった彼女とは会わない期間も数十年。
それでもこうして、時間を超えてまた一緒に笑えるシアワセ。うれしいことだ。
相変わらずSF好きで、スターウォーズを熱く語る彼女。
喋るとたちまち11歳の頃のまんまの彼女が現れる。
おもしろいものだ。
互いに根っこは変わらないものなんだな。
思春期のムズカシイ年頃に突入する前の
綿菓子みたいにフワフワの夢だけで出来た無邪気な少女時代。
「たのしい少女時代」の想い出を共有してくれてありがとう、Mちゃん。
次は春が来るころに逢おう!共に半世紀だし!と約束して手を振った。
彼女の手づくりシュトーレン♪激ウマでした~。
小江戸*川越にある老舗洋食屋さん「太陽軒」
先日、初めてお店の中へ。
1922年創業の太陽軒さん、現在の建物は昭和4年竣工 木造漆喰塗り2階建ての洋館とのことです。
淡い桃色のかわいらしい外観が印象的。
窓の鍵もいいですねえ。 この小窓にも魅かれます。
会計のカウンターの奥にあったこの魅惑の扉・・・!
昔の冷蔵庫跡とのこと。
お店の方の許可をいただいて写させていただいちゃいました。
昭和初期のモダン建築「太陽軒」
外観もさることながら、お店の中もとてもかわいらしい素敵な洋館でした。
川越散策の際はぜひ見つけてみてください。
眠っている時にみる「夢」と
こころで願う「夢」
英語でも、やはり両方とも「DREAM」
英語でも日本語でも両者が同じコトバなのは
どうしてなんだろう。と、ふと想う。
どちらも現実ではないってところから?
見果てぬ夢は、夢の中で叶わせときましょか~。
大凶のおみくじを引いたことがあるひとってどのくらいいるのだろう?
昔、ただ一度だけ「大凶」を引いたことがある。
おみくじにはあえて大凶を入れない神社の方が一般的だと聞いたこともあるのになあ。
二十歳を少し過ぎたころ、東京から両親の暮らす大阪へ行った際、
三人で初めて訪れた観光地の神社にて。
昔々のその頃、確かにあれもこれも裏目裏目に出て
なんにも上手くいかない って時だった。
今ここから眺めてみれば、それもいい経験だったって思えるけれど。
渦中に居る時には、到底そうは思えないものだ。
気持ちをリセットしたくて、飛び乗ったGWの新幹線・・・。
若い頃ってのは、滑稽なほど深刻だ。
それだけ純粋ってことなんだなあ。
本物のどん底にいる時、ニンゲンはおみくじなんて買わない
ってことももう、今では知っている。
それでも、弱り目に祟り目とは正にこのこと。
「大凶」というコトバを目にして
フックとアッパーを同時に見舞われたようになっているわたしに
一緒に居た父が
「大凶は、これ以上悪くはならんってこと!あとは上がるだけや。」
と、笑い飛ばしてくれたことをよく覚えている。
なあるほど。そうやな!ものは考えようだ。
大凶おみくじで厄を落とし(?)、なんだかサッパリとした気持ちで東京へ戻ったのであった~。
想えば、あの日は、3人きょうだいの真ん中っ子のわたしにとって、
生涯でただ一度きりの、初めてのひとりっ子状態ピクニックだったんだなあ。
あの時、青空の下3人で食べた、母の握ってくれたそら豆入りの塩おにぎりが
涙がでそうなほどおいしかったんだ。。。
あれ以来、「大凶」にはお目にかかっていないけれど
あの神社では今でもきっと
大凶を引いて、「ぎゃっ」と言わされているひとがいるに違いない。
「大凶」は転じて吉!です。
思いがけず2週連続の川越探訪。
というのも、先週「川越スカラ座」を通りかかった時に
観たいと思っていた映画が上映されているのを知ったから。
洋画好き仲間N&M女史を誘ってスカラ座へ。休みが合ってよかった!
ここスカラ座で映画を観ると、すごく「映画を観た」実感があるのです。
この平置きの居並ぶ椅子たち・・・すきです。
「しあわせへのまわり道」原題Learning to Drive 2014年アメリカ映画
監督はイザベル・コイシェ。
「死ぬまでにしたい10のこと」の監督。
この監督のつくる映画は等身大のニンゲンらしさがいいんだなあ。
この映画の主人公は、人生の大きな岐路に立つ妙齢の女性。
なにかと いろいろ 耳が 痛い。
想いをコトバにするたいせつさ。
そしてまた、コトバにしないでおくことのたいせつさに
気づかせてくれる映画です。
インド人の教官役ベン・キングスレー氏の渋い演技もいいですねえ。
有名な主演作「ガンジー」、観てないから今度レンタルして観てみようかな。
久しぶりにトマソン物件をみつけました。
天空行きの「無用ドア」です。
神社の敷地に隣接する建物の2階の壁。
赤瀬川原平さん、今ではあちらの世界で路上観察をされているかしら・・・?
健康診断のついでに、神社へちょいと寄ってみたら
ジャガーみたいな黒猫がいた。「神社ジャガー」。いいひびき。
ごろりごろりと地面で背中を掻いて日向ぼっこ。
気持ち良さそやなあ。 仲間に入れて。
そうっと近づいたら颯の如く行っちゃった。
よく晴れた寒い日は、空がとても青い。どこまでもどこまでも青い。
雲ひとつないと、かえって空が近い。
そんな空からはきっと
地上の行いもよく見降ろせちゃうことだろう。
ちょっと背筋を伸ばして
自分の行いを振りかえってみる。
小さい頃、母に
「神さんは、いっつもみてはるんやで」といわれ、 (なにか悪いことしたのかな~)
いつもみてる・・・ってことは
天井のすみっこのあの黒い小さい点が神さんなのかも・・・って
恐る恐る布団の中から天井の染みを見つめていた小さい自分をなぜか思い出す。
奈良の団地の頃だから3歳か4歳のわたし。
神さんがどこからみてるのか??
オトナになった今でもわからないけれど
時には、ちょっと姿勢を正して
特定の神でなく、大いなる何ものかを畏怖することが
ヒトには必要なのかもしれません。