:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ アメリカレポート ボストン-③ 

2012-05-28 17:53:48 | ★ シンフォニー《アメリカリポート》-1


その夕方 たっぷり練習を終えた一座は まずボストン大司教区の司教座聖堂に向かった

1788年献堂 「聖十字架大聖堂」 石造りの ネオゴシックの堂々たる構えだ


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アメリカレポート ボストン-③

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足を踏み入れると 広々とした壮大華麗なカテドラルの内部 奥の内陣まで ネオゴシックの高い天井は木製だった

 

祭壇まで進んで振り返ると 入り口の上には巨大なパイプオルガン 中央の身廊だけでなく 側廊もたっぷり幅がある

ヨーロッパ中世のゴシック建築のような 石造りアーチの天井と違い 木の天井と屋根は軽い

そのために 堂内の柱列は全体の大きさに比して 極端に細く作ることが出来る

つまり 柱の死角入って側廊の空間が死ぬ心配が少ないという利点があるわけだ

その聖堂を埋め尽くした 新求道期間の道の関係者たち


内陣の近くにリジューの聖テレジアの像があった

大いにセンチメンタルではあるが 美的にはある完成度にあって 私の鑑賞眼に堪えるものであった 


祭壇に向かって左側の壁にしつらえられた 大司教の座に着いたオマリー枢機卿

左はキコの側近マリオ神父 右の禿げ頭は ボストンの神学校の院長のトニー・メデイロス神父

私の神学校時代の同僚だ


ミサに先立って オーケストラの派遣式が行われた

この一団は 音楽を通してアメリカに福音を伝える特別な使命を持ってやってきた

だから その使命をアメリカの教会が受け入れ それを正式に宣教に派遣することが告げられる必要があるのだ

跪いて枢機卿から祈りと祝福を受ける団員たち 最前列は指揮者とキコ

派遣のために一座の体表として指揮者に按手する枢機卿

 

派遣式に引き続いて 枢機卿司式の 共同体形式によるミサが行われた

向こうに居並ぶのは共同司式司祭たち

祭壇のこちら側に居るもう一組の共同司式司祭たちの中に そっと写真を撮る私がいる

 

ミサのあと 宣教家族の受け入れ協定書にサインする枢機卿

 

一連の式が終る頃には深も更けていた 人気の無い広場から見る大聖堂の佇まい

聖堂の屋根の上の赤っぽい光 これは月だろうか


夜の光のなか 石壁に嵌め込まれた 幅1メートル以上もある「聖十字架カテドラル」の銘盤

(つづく)


コメント (1)
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