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世界史の奇跡? = ユダヤ教とキリスト教の和解(そのー2)
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準備は怠りなく整って 後はユダヤ人の兄弟たちを迎えるばかりだ
入り口ホールでは ドームスガリレアのスタッフと「黒い羊」たちが ユダヤ教のメロディーと歌詞の歌を歌って出迎える
(「黒い羊」については 下のブログ参照)
http://blog.goo.ne.jp/john-1939/e/b2c04c6083839293cffc095f6f93989b
ソウルのアンドリュー・ヨム・スジョン枢機卿は 参加者の先陣を切って到着した(右から3人目)
左の4人はユダヤ教のラビ(教師)特有の黒いつば着き帽子をかぶっている
右から2人目はウイーンのシェーンボルン枢機卿 先の教皇選挙では ヨーロッパ出身の有力候補だった
入り口の上のまるいガラス窓には 何やら紙が貼り付けられている それは
ガラスに描かれた十字架の横木の部分を隠すためだ
その紙には ウエルカム シャローム(平和)と書かれていた
ユダヤ教のラビが 十字架の印の下をくぐって キリスト教の建物に入るなんてあり得ないことなのだ
おや 2012年にニューヨーク、ボストン、シカゴで見覚えのある顔だ
エルサレムのユダヤ教大会堂のコーラス首席ソリスト チャイム・アドラー師だ 彼は今日再び
ホロコーストの犠牲者の哀歌を歌うのだろうか
ホールの入り口には 縦長の見慣れたポスターがあった
これは ニューヨークのエイブリーフィッシャーホールの正面にも 楽屋口にもあったものと同じだ
ホールの中は ユダヤ教の要人たちと カトリックの高位聖職者らでいっぱいだった
オーケストラもコーラスも黒で盛装して 開演を待っている
この写真には大物がずらり 先ず右端が バチカンの信徒評議会議長のリルコ枢機卿
その左が シドニーのペール枢機卿 彼はフランシスコ教皇の改革8人衆の一人で 金融財政分野で大鉈を振るっている
その左の枢機卿は良く知らないが 右から4人目はソウルの枢機卿 そしてウイーンのシェーンボルン枢機卿
2列目真ん中は ドイツのコルデス枢機卿 高松の神学校建設の時 私は個人的に大変世話になった
(左)あいさつに立った国際ユダヤ協議会諸宗教会議会長のラビ・デビッド・ローゼン師
(右)自己紹介とシンフォニーの解説をするキコ
いよいよ開演 指揮者トーマスハヌス 彼もカトリックに改宗する前はユダヤ教徒だった
最後には全員総立ちになって ヘブライ語で「シェマ― イスラエル」を大合唱した
その意味は「聞けイスラエル、主なる神は唯一の神!」だった
盛装したチャイム・アドラー師 ェルサレムのユダヤ教大会堂コーラスの首席ソリスト
アドラー師の切々たる歌声に聞き入るデビッド・ローゼン氏(右手前) ペール枢機卿(その左奥)
この演奏会の司式者として カトリック側からの祈りをささげる ペール枢機卿
感激のうちに シンフォニーの演奏は無事に終わった
ヘブライ語でモーゼの十戒が彫られた石の壁の前で記念写真を撮るラビたちとその夫人たち
シンフォニーの後 遅い昼食が大食堂で始まった もちろんユダヤ教の戒律に従ったメニューで
メインテーブルには 右から コルです枢機卿 ペール枢機卿 キコ インドの枢機卿
こうして 一日目の主な行事は つつがなく終わった
(つづく)