小林可夢偉選手がF1のシートを失うことになりました。
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小林可夢偉、来季のF1シート獲得を断念(読売新聞)
自動車のF1で3シーズン所属していたザウバーのシートを失った小林可夢偉(26)が18日、自身の公式サイトで、来季のシート獲得を断念したことを明らかにした。ファンの募金活動で集まった寄付金は、2014年にシートを獲得するための資金に充てるという。小林は日本企業数社からの支援も受け、「当初の目標に近い800万ユーロ(約8億8000万円)強の予算はありましたが、残念ながら僕が求めていた、戦えるチームでの13年のレースシート獲得は不可能という状況になりました」と説明。今後の活動については「F1以外のカテゴリーは考えていない」とし「14年にF1のトップチームのレースシートを獲得できるベストな道を選択したい」としている。
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リーマンショック以降、日本企業が続々とF1を撤退し、日本人ドライバー最後の砦だった小林選手までシートを失うことになって本当に残念です。これでますます日本人のF1離れが進むことになりそうです。セナ選手やプロスト選手が活躍していた時代のF1は、チームがお金を出してドライバーと契約していたように記憶しています。今も上位のドライバーは変わらないのかもしれませんが、中堅以下のチームにとって現在のF1を闘うにはドライバーが持ち込むスポンサーのお金が必要不可欠になっているようです。小林には大きなスポンサーも無く、支援者の募金に頼るという方法でシート獲得を狙いましたが、結局彼のためにシートを用意してくれた上位チームはありませんでした。
彼のスタイルは、アグレッシブ且つフェアなドライビングで世界中にファンがいます。低迷していたザウバーを今の位置に押し上げたのも彼の功績だと思うし、印象的なレースをいくつも見せてくれて、人気のあるドライバーなので、このままF1を去るのは勿体無いと思います。
これからどうなるか判りませんが、是非来年は「就活」を成功させて、またF1の世界に戻ってきて欲しいです。