昭和の民俗学者・宮本常一の人生を追ったノンフィクション。
貧しい瀬戸内海の島で育った宮本常一は、父から教わったいくつかのルールを守りながら、日本を旅して廻ります。とにかく国内のあらゆるところをひたすら歩いて、様々な土地の人々の生活を記録し続け、昭和の日本人の姿を明らかにしていきます。民俗学者には、研究室で史料・史実を基に研究する人と、現場でのフィールドワークを重視するタイプがいますが、宮本常一は後者の人であったようです。
日本中を旅して歩く彼のような生き方というのも、自分の人生を考える時とても参考になります。些細なことでも、強い意志を持って継続すること。彼が旅行をしながら、何気なく撮った数万枚の昭和の風景のスナップショットが、今では昭和という時代を知る貴重な資料となっているそうです。彼の業績は、これから益々評価されていくのではないかと思います。佐野真一のノンフィクションの中では、最高の一冊だと思います。
goo blog お知らせ
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- Horse Racing(2156)
- Baseball(355)
- Sports(340)
- Book(447)
- Photo (&Aviation)(649)
- Music & Movie(307)
- Art & Collections(33)
- Travel(158)
- Current news(189)
- Science/Technology(59)
- Topics & Diary(116)
- Aphorism(気になる言葉)(73)
- Dog (ワンコ)(50)
最新コメント
バックナンバー
ブックマーク
- goo
- 最初はgoo