キマグレ競馬・備忘録

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本「ロボット兵士の戦争」

2018年03月20日 | Book

「ロボット兵士の戦争」という未来の軍用技術に関する本を読んでみました。内容は、無人兵器の登場がこれからの戦争のあり方を変えようとしているというものです。無人兵器の事例として、プレデターという無人偵察・攻撃機が取り上げられています。これまでの軍用機は、パイロットが操縦し戦闘に参加するのが常識とされてきましたが、プレデターはその概念を大きく変えました。機体は低コストであり、パイロットの訓練も非常に短く、且つ戦闘や事故によるパイロットの損失が防げることが大きなメリットです。また有人機ではできないようなリスクの高い運用が可能であることも(パイロットの安全を配慮しなくても良い戦術が可能)挙げられます。しかしながら、ネガティブな部分も当然あり、カメラにで敵の認識を行うため誤射誤爆が発生したり、パイロットの戦闘行動に対する認識が薄れ、殺傷がゲーム感覚になってしまうこと。軍人であるパイロットは安全な自国での任務となるが、メンテナンスする民間技術者は現地で作業しなければならず、危険な状況にあることなどです。(本来は軍人が戦地に居るべきなのに、立場が逆になってしまう)地上軍のロボット兵器も含めてこのような無人兵器の登場は、これからの戦争のあり方を根本的に変えていく可能性が高く、法規や社会構造まで影響を及ぼすと予測しています。しかし、一般人は戦争の無い平和な世界に住んでいるので、このような変化に気がつく機会がありません。例えば日本でも発売されている自動掃除機ロボットを作っているiRobot社は、もともと軍事用のロボットを作っていた会社で、自動掃除機は民間転用の製品です。これは良い事例だと思いますが、逆のケースだって有り得るわけです。ロボットは戦争の道具としてではなく平和目的で利用して欲しいものです。
ちなみに、ホンダはアシモというロボットを作りました。彼は、手を振って走れる器用なロボットですが、果たして人間生活に役に立つのでしょうか。癒されることはあるかもしれませんが、どちらかと言われれば、アシモよりお掃除ロボットのほうが欲しいです。


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