キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「リンドバーグ」

2018年03月28日 | Book

A・スコット・バーグの「リンドバーグ 」を読んでみました。
リンドバーグと言えば、「大西洋単独無着陸飛行」で知られている。
一般に「アメリカン・ドリーム」の体現者ということで有名だが、
その後の波乱万丈の彼の人生については知らない人が多いと思う。
約1100ページのこの本の中で、「無着陸飛行」の部分は最初の300ページまでで、
その後の人生に800ページが割り当てられている。
子息の誘拐事件に始まり、アメリカの航空路の開拓、遺跡調査への協力、
血液ポンプの製作、反ユダヤ主義・ナチスへの協力疑惑、
第2次大戦機のテストパイロット、自然保護活動への傾倒等々、
「無着陸飛行」以降様々な問題に取り組んだ彼の業績をあらためて認識した。
この本の中でも語られていることだが、リンドバーグは自己の目標を設定し、
それを果たすことが自分の人生を良く生きる方法だと考えていたようである。
また終生様々なメディアからプライバシーの侵害を受けたが、
全く動じない強い信念の持ち主でもあった。
最後まで自分の生き方を貫き通し、自分の墓の段取り(そして死期)まで
決めたほど徹底していた。

私の人生観から見ると少し窮屈にも思えるが、この時代は彼のようなヒーローを
欲していた時代だったのだろう。
リンドバーグは、その体現者としての自分の役割を良く判っていたのかもしれない。


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