キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「まだ東京で消耗してるの?」

2020年01月09日 | Book
地方生活のススメ本。著者は元会社員で現在はブロガー。
横浜出身で、東京で会社生活し、現在は高知の田舎で暮らしている30代男性で、
自身の経験から東京の会社員生活のデメリット、地方生活のメリットを力説する。
東京の華やかな会社生活に憧れる人も多いが、実態は給料が低い会社員には
普通に生活するのも厳しい環境だ。逆に地方には、起業のチャンスも多く、
低コストで衣食住でき、満足度の高い生活があると説く。
自分も九州出身で、東京近郊の「地方」(埼玉)に住んでいる。
東京と対比するとここも「地方」だけれど、この本にあるような地方のメリットは
感じない。地方出身者としては、確かに地方礼賛は嬉しいけれど
著者は言うほど良いかと言えば多少疑問もある。著者が住んでいる高知を
美化し過ぎ、期待し過ぎな印象で夢物語を語る部分が多いのが気になる。
田舎生活は、長く住むほど適性が求められる。著者のように自由業であれば、
仕事の場所は問わないけれど、人を相手にする仕事は交通アクセス等で
色々と難しい問題があると思う。また著者は未だ30代なので、
健康問題も無いだろうが、歳を取ると共に環境は厳しくなるだろう。
現時点では良くても、長い目でみた場合、果たして良いのかどうか。
この本のアドバイスは、地方生活を目指す体力がある若者のためのもので、
中高年には難しいような気がする。
もし移住したいなら最後の章(第5部)は参考になると思うけれど。


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