「形に魅せられて集めた記号・暗号・符号・文字など121項の観念部品型録」というサブタイトルが付けられた変わった本。この本を読んで(と言うより見て) 世の中には様々な文字や記号があるものだと思った。専門家にとっては普通に使っている記号でも、一般人にはあまり縁が無かったりする。でもひとつひとつの形が、コミュニケーションのための大事なツールであることは間違いない。これがどのように書かれ、使われたのかに興味が湧いた。ぱらぱらと眺めるだけでも面白い本です。
就職した頃、先輩の中に文字を定規で書く人がいた。文字を書くのが苦手だからと弁解していたが、直線と曲線を器用に組み合わせた図形のような文字を見た時、少なからず衝撃を受けた。世の中にはこんな変わった文字を書く人がいるのかと思ったが、この本の中にも似たような文字が記載されていて驚いた。漢字の字素を縦に並べたもので、長野利平が考案した「流水文字」という。先輩の定規文字もこれにそっくりで、もしかするとこの文字に影響を受けたのかもしれない。
文字は性格を表わす一面があるので、書いた人物がどのような人間なのかを知る手掛かりになるが、パソコンやスマホが普及するにつれて、自筆を見る機会が少なくなった。コミュニケーションツールが普及する一方で、人を知る伝統的な方法が使えなくなっているのは残念な気がする。
就職した頃、先輩の中に文字を定規で書く人がいた。文字を書くのが苦手だからと弁解していたが、直線と曲線を器用に組み合わせた図形のような文字を見た時、少なからず衝撃を受けた。世の中にはこんな変わった文字を書く人がいるのかと思ったが、この本の中にも似たような文字が記載されていて驚いた。漢字の字素を縦に並べたもので、長野利平が考案した「流水文字」という。先輩の定規文字もこれにそっくりで、もしかするとこの文字に影響を受けたのかもしれない。
文字は性格を表わす一面があるので、書いた人物がどのような人間なのかを知る手掛かりになるが、パソコンやスマホが普及するにつれて、自筆を見る機会が少なくなった。コミュニケーションツールが普及する一方で、人を知る伝統的な方法が使えなくなっているのは残念な気がする。