NHKの昼の番組を見ていたら、シンガーソングライターの宮沢和史さんの
インタビューを放映していました。
彼は、THE BOOMというバンドで「島唄」を作詞・作曲し大ヒットさせた
人物です。この番組では、歌にこめた思いや沖縄文化をどう引き継ぐのかに
ついて語っていました。
山梨出身で沖縄とは縁が無かった彼が、アルバムの撮影で初めて訪れた沖縄を
知ったことが人生の転機となります。「ひめゆり平和祈念資料館」で、
沖縄戦の惨劇を知ったのがきっかけで創った曲が「島唄」でした。
この曲は反戦歌であり、本土出身の自分が作った曲が沖縄の人にどう見られる
のかを気にしていたそうですが、沖縄出身の先輩・喜納昌吉に背中を押され、
沖縄の人達に受け入れられて、今もこの歌を歌い続けているそうです。
最後に沖縄が今も基地の問題を抱え、当時と何も変わっていないということ、
沖縄が幸せにならない限り、この歌は歌われるだろうというコメントが印象的でした。
若い頃、よくカラオケでこの歌を歌いましたが、作者の沖縄に対する色々な
想いが込められているとは知りませんでした。適当に調子に合わせて、
歌詞を棒読みして歌っていた自分が少し恥しくなりました。
因みに、自分もこれまで沖縄に何度か行きました。
東京の知人に軍用機撮影に誘われて、嘉手納基地に行ったことがあります。
彼は飛行機の撮影だけが目的で、沖縄の戦争遺跡や歴史には一切興味が無く
（マニアというのは、それが普通かもしれませんが、、）
遺跡巡りを提案しても「今さら過去の歴史を知ってどうするの？」という
態度でした。「日本の防衛には沖縄が必要」と主張するばかりで、
沖縄を基地の島としてしか理解せず、過去の悲惨な歴史に目を瞑る態度に
腹立たしく感じた事がありました。
こういう人達には、「島唄」を歌う資格はありませんね。
