眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

【短歌】小説ライター

2021-02-11 07:26:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
AIがとこしえに書く小説の
鎖に巻かれ錆びる現実
(折句「江戸仕草」短歌)


書き出せばどこかへ行ける幻想につかれて入る小説ロード

天井に蜘蛛が紡いだ糸を追うフードコートのローファンタジー

零れ出す時のしずくを受け止めて小説は永遠をみつめる

理屈から離れて光る小説は夕べ拾った夢のライター

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寝るひまない俺ら 

2021-02-11 00:31:00 | ナノノベル
「俺最近ちゃんと寝てへんねん」
「俺もそうや」
「横にもならへん」
「俺もやわ」
「俺無茶苦茶忙しいからな」
「俺の方が忙しいわ」

「だいたい立ったまま2、3秒くらいや」
「俺1、2秒くらいや」
「食わなあかん、遊ばなあかん」
「俺仕事もあんねん」

「俺もや。食って寝たら牛になるやろ。起きたらまた人や。俺そんなん嫌やねん」
「俺も嫌や。それやったら起きとく派や」
「俺もそっち派や。誰がわざわざ寝んねん」
「そうや。寝んでええやん」
「俺だいたい信号待ちの時くらいやで。することないやん」
「わかる。俺も暇つぶしで寝たるねん」

「まあ、ちゃんと寝るなら布団あった方がええな」
「ちゃんと寝る場合はな」
「枕とな」
「贅沢やな。タオルでええやん」
「まあタオルでもええけど」
「パーカーでもええやん」
「まあええけど」

「石でもええやん」
「石は硬すぎるやろ」
「何でもええやん」
「俺はお前より繊細やねん」
「ええやん。寝んでええやん」
「別に寝えへんけど」
「もったいないやん」

「だいたい忙しくて寝るひまないから」
「俺の方が忙しいわ」
「やらなあかんことが多すぎんねん。現代人は」
「俺も現代人やねん」

「洗濯もせなあかん。買い物もせなあかん。菓子食わなあかん。飯食わなあかん。茶も飲まなあかん。散歩もせなかん」
「そんなん昔からやで。俺は仕事もせなあかんねん。税金も納めなあかん」
「俺もやねん。ラインもせなあかんねん。インスタもせなあかん。ツイッターもせなあかん」
「みんなそうやわ。俺はいいねもせなあかんねん」

「俺もすんねん。noteもせなあかんねん。クリエイティブやねん」
「俺の方がクリエイティブやねん。アーティスティックやねん」
「色々削らな間に合わへんねん」
「俺もやで」
「寝る間を削らなしゃあないやん」
「俺もずっと削っとんねん」

「まあ日曜くらいはちょっと寝たりもするけどな」
「俺もそれくらいはするで」
「言うてもだいたい10秒くらいやけどな」
「まあ寝てもそんなもんやな」

「9秒と10秒やったらかなり寝た感がちゃうな」
「微妙に目覚めがちゃうな」
「あと1秒やったなとか肌でわかんねんな」
「まあアスリート的にわかるな」
「眠りも運動の内やからな」
「勿論そうやで」

「結局体力使うねん」
「無駄に使う時あるな」
「逆に疲れを感じる時あるな」
「わかるわ」

「それやったら寝ん方がええねん」
「そりゃそうやろ。何のために寝んねん」
「俺もう今年寝んとこ」
「俺もずっとオールでええねん」

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