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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

悼む人

2015-03-15 | 2015以前の映画評


「悼む人」 R15 堤幸彦監督 ×

 天童荒太原作の小説を映画化しました。
 事故や災害などで不慮の死を遂げた人々を「悼んで」旅を続ける青年靜人と夫を殺した妻倖世がその青年と共に旅をする姿を描きました。
 靜人(高良健吾)は、ある事故現場で「悼んで」いたときにフリーライターの男(椎名桔平)と出会います。「無関係の他人の死を悼んでいる」という靜人に興味を持った男は靜人の家庭を訪れガンで余命わずかな母親(大竹しのぶ)と対面します。母親から靜人の生い立ちを聞き、ますます興味を持つのでした。一方、夫を殺してしまった倖世(石田ゆり子)も靜人の行為に救いを感じ、一緒に歩くようになるのでした。
 誤った報道で傷つく被害者の姿や、夫の暴力に苦しむ女性の問題、父親に捨てられたと思っている男の苦悩、そしてガンで死のうとする人などそれぞれ重いテーマが分散してしまった感があります。
もう少し絞り込んだ方が分かりやすくなったのではないでしょうか。田舎の医師役の戸田恵子の方言が大変上手でした。
 タバコは、冒頭で聖なる存在の靜人に対し、邪悪な存在の代表のように描かれているフリーライター役の椎名桔平が喫煙しました。(×)その後心境が変化すると喫煙場面はありませんでした。


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味園ユニバース

2015-03-15 | 2015以前の映画評


「味園ユニバース」 山下敦弘監督 ×××× PPセブンスター

 記憶喪失の男に「ポチ男」(渋谷すばる)と名付け居候させた音楽スタジオ経営兼赤犬バンドマネージャーカスミ(二階堂ふみ)との出会いを描きます。
 イベント会場にいきなり現れ圧倒的な歌声で「古い日記」を歌い倒れてしまった男を赤犬バンドのマネージャーでスタジオの管理をしているカスミは亡くなった父親の部屋に住まわせ仕事を手伝わせます。その後、赤犬バンドのヴォーカルが怪我をしてしまったためポチ男が代理で歌うことになります。しかし、少しずつ記憶が断片的に思い出され、「俺はやばいやつかもしれん」と記憶をなくすきっかけとなった暴力事件を思い出すのでした。
 渋谷の歌唱力と凄みのある視線と逆に妙に人懐っこい表情、そしてラストで初めて一瞬見せる笑顔がこの作品の見所です。二階堂の「おじさんあしらいの巧みさ」もお見事でした。
 タバコは、冒頭で渋谷がセブンスターを買って吸います。(×)怪我をしたポチ男を治療するもぐりの医師(鈴木紗理奈)が度々喫煙(××)、バンドのメンバーも何人か喫煙していました。(×)



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