
「バッド・ランズ」 PG12 原田眞人監督 ✗
黒川博行の小説「勁草」を映画化、特殊詐欺を仕切っている姉弟を主人公にしたクライムサスペンス作品です。
大阪の貧困ビジネスの舞台になりそうな地域でネリ(安藤サクラ)は名簿屋の高城(生瀬勝久)をトップに高齢者を狙ったオレオレ詐欺を仕掛けていました。一方警察では特殊詐欺対策の班長日野(江口のりこ)の指揮で網を張っています。
ネリには子どもの頃の辛い過去があり血が繋がらない弟ジョー(山田涼介)とともに命がけで生きていました。
ひょんなことから二人は3億円もの大金を手に入れヤクザや警察から追われますが・・・。
詐欺師と警察の攻防が見どころの一つです。原作は読んでいませんが伏線の回収が見事です。
安藤を筆頭に江口など女性が映画を動かしているのも小気味よいです。天童よしみの役もご愛嬌でいいです。
面白い作品なのに朝一番(8:20)の回は貸し切り状態でちょっともったいなかったな。
タバコは、生瀬(1960年生)が喫煙者役、撮影中倒れるなんてことがなくてよかったですね。賭場の参加者に喫煙者がいました。演出上必要なタバコはありましたがライターの火を点けただけでした。ヤクザと警察の映画でもタバコの場面は随分少なくなりました。スモークハラスメントが定着してきたかな。