前回アップした図ですが、これを引っくり返して眺めると。
はい、こんな風になります。
飛車を四間に振り、王様を金銀3枚の美濃囲いに入れて、相手の攻撃を迎え撃つこの姿が実に綺麗です。
中学・高校とアンヌ隊員のご縁で、女子の全国大会を観戦させて頂きましたが、女子選手は振り飛車が多く、上の図から初心者がプロと戦っても、負けるまでには30手くらいは最低でも指せそうです。
茶華道の如く、先ずは型から入れるのが、人気の秘密なのかもしれない。
大人の方や、子ども達でも有段者近くになると上の図みたいな棒銀太郎攻撃は仕掛けて来ないが、棒銀のみ少年だと時々見受けられる図。
なにせ、棒銀しか知らないから、これでお構いなしに攻めて来る。
型から入り、美しい美濃囲いを目指している人にとって、これが意外にも強敵なストリートファイターになっている様子で、良いように攻め込まれてしまいそう。
後手の銀は9筋に出られないので、攻めるには△7四歩の一手が必要、その瞬間に▲6五歩と突いて角交換しましょう&「6筋から攻めますよと少し私の言い分も聞いてよ」と指してみる。
△7七角成▲同銀△7五歩▲5五角なんて夢の様な手順には、ならないかもしれませんが、戦いが7筋6筋で起これば先手の王様は深く、後手の王様は戦場に近いからガジガジ戦っていれば、流れ玉の一つや二つは必ず後手の王様に届く事になる。
相手の銀を見て、自分の銀の位置を決められるようになれば、少し上達できるかもです。
▲6五歩を忘れて、▲2八玉として△7五歩とされても、まだまだ大丈夫なところが嬉しい四間飛車の奥深さで、遅まきながらと上の図から▲6五歩としてみましょう。
△7七角成▲同銀△7六歩▲同銀△3三角の自陣角には、▲7七角と、こちらも自陣角を放って上の図に。
それでも攻めは続き、△7七同角成▲同桂△3三角と、また自陣角を放たれても▲7八金!△7二飛と来れば▲7五歩と蓋をしてしまう。(王手飛車があるから、この歩が取れない。)
机上の仮想手順だが、こんな要領でさらりと、優雅な舞が出来れば良いですね。