資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか

2010年06月05日 | ビジネス・経済
世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか
野口 悠紀雄
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


最近読んだ経済本、「自分をデフレ化しない方法」勝間和代、日銀で20兆円を印刷して配れ。「日本経済の真実」辛坊治郎、小泉竹中改革は正しかった。そして今週読んだのは、「世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか」野口悠紀雄。

 今の経済不況は、このままだろう。07年までの好況はアメリカのバブルによるもの。それが崩壊したのだから元には戻らない。小泉竹中路線もアメリカのバブルに乗ったもの、バブル崩壊後、製造業中心の日本は勝てない。

 中国への輸出にシフトするのはいけない。中国や東南アジアにような低価格製品と競争するには、現地に生産工場を建てるか、人件費を落とすしかない。従って、国内から雇用がなくなるか、デフレが加速するかしかない。現状、雇用は2割減だが、これはそのままか、さらに悪くなってしまう。

 日本は加工貿易で製造業が主だが、製造業は固定費が高く、売上が減るとたちまち赤字になってしまう。中国や東南アジアと競合しないためには、高付加価値製品に活路を見出していかねばならない。

 というもので、それなら何を、といったところがまだあまり明確でない。介護、農業等法規制の厳しい分野だけが改革の余地があるというのだが・・この本を読んで暗くなってしまった。日本人は、もっともっと学習して高付加価値を生み出す産業を作っていかねばならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする