気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・専門知識編〉気象予報士試験受験支援会技術評論社このアイテムの詳細を見る |
気象予報士過去問題の傾向と対策5 総観規模の経時変化
総観規模の経時変化について、総観規模とは、日本列島がすっぽり入るような規模のことである。経時変化は、初期時刻から、12時間後、24時間後、36時間後、48時間後の地上図 、700・850hpa,500hpaそしてたまに300hpaが出される。この経時変化を答えさせる問題だ。
まず定番は、500hpaのトラフと地上図での低気圧中心を結ぶ軸が西に傾いているか、東か、鉛直かを答える問題、もちろん、西に傾いていると発達中である。もう一つは、850・700hpaの低気圧前面の暖気の上昇流、後面の寒気の下降流が明瞭であるかが定番である。
注意点は、低気圧の位置は、瞬間値だが、降水量は12時間積算値のため、降水域は低気圧中心より少しずれることがある。従って、天気予報を書く際はこの辺に注意が必要である。
それと、地図に書かれた線、等高度線なら、集中度が問題、集中していると、気圧差から風が強い。等温線を風が横切るならなら、移流が大きい。等相当温位なら、たいていは風のシアーを見つけて、前線を引く手がかりになる。
つづく