最近中国、特に北京で大気汚染が問題になっている。日本にも影響があるようだ。なんで急にこんな問題が、と思って調べてみると、ああそうか、ということで、気象予報士予備軍が解説する。
まずそもそもの話。陸は熱せられるとすぐ熱くなり、冷やされるとどんどん冷たくなる。しかし、海はなかなか熱くなったり、冷たくなったりはしない。熱容量が陸と海では大きく違うからだ。
冬のシベリア地方は、極端な冷気が北極から流れ込んでくる。そして地表面を冷やす。空気が冷えると体積が縮まり、ボイルシャルルの法則はPV/T=一定のため、VとTが小さくなるとP(気圧)が高くなる。これがシベリア高気圧。このシベリア高気圧は、地表面付近だけが冷たく、高気圧になっている。
この地上付近だけが冷気の高気圧は、上空に行けば気温が高くなるが、地表面付近の冷気は、重いため、そこに滞留したままになる。これを接地性逆転層という。日本でも冬場の早朝に起きることがある。
これが北京での大気汚染の原因だ。従って、冬型が弱まるか、春になれば汚染空気は移動するため、汚染もある程度解消するだろう。
ちなみに、シベリア高気圧は大変乾燥しているが、日本海という極東の温水プールを渡ることでその湯気を吸収し、水蒸気をたっぷり吸いこんで、日本列島の山脈に当たり、気塊が山脈を上昇する際に、多量の雪を落とす。これが日本海側の大雪である。
気象予報士の知識もちっとは役に立つね。早く合格したいもんだ。下図はシベリア高気圧(ウイキペディアより)、シベリア地方の気圧が高い。
まずそもそもの話。陸は熱せられるとすぐ熱くなり、冷やされるとどんどん冷たくなる。しかし、海はなかなか熱くなったり、冷たくなったりはしない。熱容量が陸と海では大きく違うからだ。
冬のシベリア地方は、極端な冷気が北極から流れ込んでくる。そして地表面を冷やす。空気が冷えると体積が縮まり、ボイルシャルルの法則はPV/T=一定のため、VとTが小さくなるとP(気圧)が高くなる。これがシベリア高気圧。このシベリア高気圧は、地表面付近だけが冷たく、高気圧になっている。
この地上付近だけが冷気の高気圧は、上空に行けば気温が高くなるが、地表面付近の冷気は、重いため、そこに滞留したままになる。これを接地性逆転層という。日本でも冬場の早朝に起きることがある。
これが北京での大気汚染の原因だ。従って、冬型が弱まるか、春になれば汚染空気は移動するため、汚染もある程度解消するだろう。
ちなみに、シベリア高気圧は大変乾燥しているが、日本海という極東の温水プールを渡ることでその湯気を吸収し、水蒸気をたっぷり吸いこんで、日本列島の山脈に当たり、気塊が山脈を上昇する際に、多量の雪を落とす。これが日本海側の大雪である。
気象予報士の知識もちっとは役に立つね。早く合格したいもんだ。下図はシベリア高気圧(ウイキペディアより)、シベリア地方の気圧が高い。