スタンフォードの自分を変える教室 | |
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大和書房 |
今売れてる本だ。先日著者のケリー・マクゴニカル氏が来日してBSテレビに出演していた。心理学の美人先生で、学生などを使ったいろいろな実験結果などが出ている。沢山が盛りだくさんなので、全部は書けないが、印象に残ったのを一つ。
第7章、「将来を売りとばす」という章。この章の主題は、「将来の報酬」で、人間の脳は、すぐ先の楽しみと将来の楽しみのどちらを選ぶか、というもの。実験はもらえるのがお菓子、すぐもらえる2個のお菓子を選ぶか、2分待って6個のお菓子を選ぶかの実験だ。学生はすぐもらえる2個を選ぶ方が多かったそうだ。この実験ではチンパンジーの方が人間よりガマンできたそうだ。
将来の報酬を割り引いて、小さく考えてしまうのは人間の性、そしてそれを割引率といっている。この割引率を少なく考えられる人が、10年後の成功を決めるそうだ。なるほど。今を楽しむか、将来の成功を考えて資格の学習をするか、だな。
そして、将来を身近に感じることが割引率を下げて、成功することが多いそうだ。そのために、未来に行って「将来の自分」に会うことがいいと。将来のことを考えることや将来の自分にメッセージを送ること、将来の自分を想像してみることなどが挙げられている。
そして、将来の自分にメールを打つウエブサイトが紹介されている。「フューチャー・ミー」というサイトだ。私も早速やってみた。翌日受け取れるように設定しておいたら、翌日メールが来た。しかし、英語のサイトで、有料?なのか、よくわからなかった。どなたかわかる方、使い方を教えてください。
私は、現在、企業研修を仕事としている。その一部に、中堅社員に、「10年後の自分を考える」というコーナーを作ろうと思っている。まさに人間の意志力、将来への希望を考えることで、モチベーションを上げようというものだ。この書籍は使えるね。なんせ、私がいうのではなく、スタンフォードの先生が言うのだからね。