資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格は2年前倒しで達成、今年は百名山完登が目標、徒然なるままに書いていきます。

カマスの先入観

2015年06月06日 | 診断士活動(マスターコース)

 海外旅行で使う私のスーツケースは傷がついている。乱暴に扱われたんだろう、へこんでいる。団体旅行で飛行機に乗る度に添乗員さんから大丈夫か、今回のフライトでついた傷か、毎回聞かれる。もう面倒なので、新しいスーツケースを鞄屋へ買いに行った。

 鞄屋には、スーツケースはかなりの数あるが、色の変化がない。飛行機に乗り、スーツケースを取る際に、なるべくわかりやすいようにと、目立つ、変わった色を物色するんだが、平凡なものばかり。店員さんと話していると、それなら色の付いたハンカチを結んでおけば? と言われる。なるほどそうか、それでいいのか!それならハンカチを変えるだけでいい。スーツケースの色を変えるという先入観があり、気がつかなかった、こりゃ安い。

 先入観と言えば、先日の中小企業診断士の研修で、ある先生が企業研修の受講生に、最後に言う言葉を思い出した。ちょっと長いが、思い出して書いてみる。

 水槽に、カマスが沢山泳いでいる。カマスには最初、エサをあげるのだが、ある時、透明ガラスに餌を入れる。するとカマスは初めガラスを突っつくが、その打ち止めてしまう。餌が取れないからだ。そしてガラスを取っても、先入観のあるカマスは餌を取ろうとはしなくなる。じゃあ、取れるようにするには、どうしたらいいか?

 別のカマスを一匹入れる。ここは仮に赤いカマスとしよう。赤いカマスは、当然餌を取る。見ていた先入観カマスたちも、だんだん赤いカマスのマネをして、餌をとるようになる。「研修を受けた皆さんは、職場に帰って赤いカマスになるんですよ!」

 私の場合、鞄屋のお姉さんが赤いカマスだったようだ。