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伊藤塾式 人生を変える勉強法 (日経ビジネス人文庫) |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
受験予備校の先生、伊藤真先生の本である。予備校の先生だけあって、学習法は参考にすべきものがある。記憶には、「意味記憶」と「エピソード記憶」があるそうだ。例えば数字の暗記、あまり意味のない数字を覚えるのは、意味記憶。エピソード記憶とは、感情や時間、場所などと関連つけて覚えるものをいう。
これなら私もずいぶん、使っている。講習会でわざと質問させたり、仕事上の出来事と関連させて覚えさせたり、いろいろ脱線しながら、話して行く。これをエピソード記憶というんだろう。
もう一つ、エビングハウスの忘却曲線。人はいったん覚えた記憶を時間の経過とともに忘れていく、この実験をやったグラフだ。昔、英会話の教室に通っていた時に、廊下に貼ってあったやつだ。
横軸は時間の経過、縦軸は忘れる率だ。私がその図を描いてみた。オリジナルのものはもっと複雑なんだが、まあこの程度でいいだろう。20分経過したら42%忘れる。1時間経過したら56%忘れる・・・というものだ。ただし、この実験は、意味のないアルファベットを覚えた実験だから、実際はもっとエピソード記憶が効いて、忘れる率は小さいだろう。
復習すると、この忘れる率が、ずいぶん少なくなるという。復習の効果の説明で使われている。エビングハウスの忘却曲線、どこかで使えるね。