ガス主任の研修講師をやっている。今月は登壇数も多い。初めは基礎理論科目からだ。そして今年は何社もやっているから、受講生は同じ個所で引っかかることがわかる。それが、このメタンの燃焼反応。メタンの燃焼反応は
CH4+XO2→YCO2+ZH2O
となり、このX,Y,Zを求めるものだ。ところが乙種の受験生には、この意味が全く分からない人も多い。そもそも化学式というだけで、アレルギーを起こしてしまうんだろう。
この反応は丁寧に説明する。CH4とはC原子が1個,H原子が4個で構成される分子のこと。次にYの求め方。YCO2のYとは、何個の二酸化炭素分子を持っているかという意味。まずCの数を両辺で揃えると、左辺のCが1個だから、右辺のCO2はY=1となる。次にHの数を合わせようとすると、左辺は4個、右辺はH2だから、Z=2。最後にOの数、右辺は4個。左辺は従って、X=2 となる。
これを説明しても、わからない受験生がいる。たいてい2回は説明する。場合によっては3回目もある。この後、プロパンの燃焼反応へと進む。これで、アレルギーは取れたかな?甲種になると、過剰空気を入れた反応が主体となるため、ここは理解していないといけない。