お馴染み、てんコロの気象予報士実技講座、昨日は「南岸低気圧」。南岸低気圧とは、冬に太平洋岸を通過する低気圧だ。首都圏で雨になるか雪になるかの判定が難しい。
低気圧の前線は北に傾いている。低気圧中心が太平洋岸の遠くを通過すると、前線が届かない。近すぎると、暖気の影響で雨になる。ちょうどの距離の場合に雪になる。
ただし、気温だけではなく、湿度も当然影響する。気温がやや高くても、湿度が低いと降水粒子の蒸発が多く、潜熱を奪って雪になる。湿度が高いと、あまり蒸発せず、気温も低下しないため、雨になる。また都心はコンクリートが多く、森林より気温が高く、割り引いて考えないといけない。
下層の天気図を示して、温度や湿度を読み取らせ、雨か雪かの判別をさせる問題が出題されている。
最後に、防災上だが、積雪による交通障害は誰でも思いつく。ほかに着雪害。電線の切断、路面凍結、転倒などだ。暴風、高波も忘れるなとは、佐々木先生のことば。