土木施工管理技士の講座を実施している。この中で説明の最も時間がかかるのが、ネットワーク式工程表。
アローとイベントで構成され、作業の前後関係が明確になり、クリティカルパス(最長経路)を求めることで、全体工期が分かる。そして工期を短縮するには、どこの作業を短縮すればいいか、検討もしやすい。さらに最遅完了時刻や最早開始時刻から、フロート(余裕時間)を求める問題も出題される。
このネットワーク式工程表、私はウン十年前に、学校の土木計画で学習したが、この問題は、土木施工管理技士の試験問題でもある。そして、実は情報処理技術者試験でも出題される。一見、何の関係もない試験だから、変だと思う方もいらっしゃるかもしれないが、どちらもプロジェクトの工程管理なのである。
そういえば、一度だけ仕事でこの工程表を使っているのを見たことがある。あるガス導管の工事で、ゼネコンの方の工程表が、複数の単位作業を組合せたネットワーク式工程表だった。周りの人たちは何だが分からなかったようだが。
10代の頃に学校で学び、20代の頃情報処理試験で学び、30代で土木施工試験で再び学び、そして50代で今度は教える側で使っている。私にとって、このネットワー式工程表は一生モノのようだ。