てんコロの講座、昨日は、梅雨前線を学習した。要点をメモする。
1)梅雨前線の成因は、高層でジェット気流が蛇行して、ブロックキング高気圧が、オホーツク海高気圧として形成される。そして南西モンスーンとして、東南アジア方面から暖湿気流が入る。これが梅雨前線。学科試験によく登場する。
2)南西モンスーンと太平洋高気圧の縁辺からの気流が収束して、前線で非常に発達する。(縁辺)はエンペンと読む。夏の太平洋高気圧を廻って来る。下層の強い西風を下層ジェットという。梅雨前線は、西は湿数勾配が大きく、東が温度勾配が大きい。これも設問としてよく出題される。勾配を線分として書かせる問題も出題された。
3)予想天気図の見方。500hPaで、太平洋高気圧の日本への張り出し具合と正渦度の発達状況。700hPaで、上層の乾燥流の流入により対流不安定になる。上昇流の数字の発達具合。850hPaで、下層ジェット、等温線の分布。前線の波動、キンク、小低気圧の位置などに注意。
メソスケールの小低気圧の間隔を計算させる問題、前線の南北移動の距離なども出題された。また降水は、局地的には、予想天気図の2から3倍になることがある。
4)防災上の天気は、強風、落雷、竜巻、降雹、高波。災害としては、中小河川の増水、低地の浸水、土砂災害、崖崩れ、山崩れ、土石流など沢山ある。