気象予報士の学習は、いよいよ熱力学だ。この熱力学と次の大気力学が最も難しい。まずは熱力学の基礎から。こちらはガス主任技術者試験の基礎理論とかなり重複する。
(1) 気体の状態方程式
普遍気体定数とは、気体共通のRだ。ただし状態方程式で使うには、PV=nRTのように、nモルを掛けないといけない。比容という言葉、密度の逆数だ。V÷mにもなる。
(2) 静力学平衡
Δp=-ρ・g・Z 基本的な公式だ。これは確実に覚えないといけない。地表面で10m高くなると気圧は1.2hPa下降する。他に海面更正の式、層厚の式など、仮温度も出てきた。これは湿潤空気の温度を乾燥空気の温度で表したもの。
(3) 気温と安定の関係
これもなかな覚えられなくて、苦労した奴だ。私は下図で覚えている。図の中は周囲の空気塊、そこに気温の高い、又は低い空気塊が上って来たときに、上に行くか、下に戻るかで安定、不安定となるものだ。
(4) 温位と相当温位
エマグラムを書いて覚えよう。乾燥断熱線から、露点にぶつかって、湿潤断熱線で上り、乾燥断熱線で1000hPaまで降りた場所が相当温位だ。これで、テキストは160頁まで学習した。続く。