気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉 | |
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気象予報士の学習、今回は大気の大規模運動とメソスケールの現象だ。メソスケールとは2000km以内の規模の小さい現象のこと。学科一般の割に計算問題は少ないが、図に書いて覚える事柄が多い。興味のない方は本日も、飛ばしてくださいな。
(1)大気の子午面循環
低緯度から順にハドレー循環、フェレル循環、極循環。このうちフェレル循環だけは間接的で見かけの循環だ。そしてハドレー循環の上昇域は下層は貿易風、上層は扁東風帯。
(2)ジェット気流
亜熱帯ジェット気流は、変化・蛇行が少ない、上空12km以上。寒帯前線ジェット気流は変化・蛇行が多く、冬は上空6~8km、夏は10km。ジェット巻雲は、ジェット気流の暖気側。
(3)南北の熱輸送
大気と潜熱と海洋によって熱が輸送される。大気は中緯度の温帯低気圧、低緯度のハドレー循環で高緯度へ輸送。潜熱は、赤道付近で北東貿易風、中緯度でアジアモンスーンだ。降水の分布は、赤道付近は、熱帯収束帯の対流活動で降水が過剰、20度付近で亜熱帯高気圧があり、蒸発大。砂漠もこの辺だ。中緯度では、温帯低気圧が降水をもたらす。
(4)大規模な大気現象
プラネタリー波は、山岳の影響で、北半球の方が生じやすい。成層圏へも伝播する。冬の突然昇温。アジアモンスーンは、大陸と海洋の熱容量の差が原因。温帯低気圧の平均速度は35~40m/s。難しいのは層厚と平均気温の関係。高気圧の場合、高温なら上空で高気圧は強まる(太平洋高気圧)、低温なら上空で高気圧は弱まる(シベリア高気圧、オホーツク高気圧)、低気圧の場合、低温なら強まる(寒冷低気圧)、高温なら弱まる(梅雨?)
(5)ベナール型対流
冬場、日本海上空に沈降性逆転層がある場合、上昇流と下降流が規則的に分離。
(6)雷雨
成因は、雲の上部にプラス、下部にマイナスの電荷が溜まリ、電位差が大きくなると放電する。電流は冬場が夏場より大きい。
(7)メソハイ
雷雨性高気圧→発散→ガストフロント(突風前線)→ダウンバースト、ミクロバーストは4km以上、ミクロは未満風速はミクロの方が大きい。
(8)台風
暖気核を保有。全層暖気、上層ほど顕著。風速は、下層ほど気圧傾度大で風速大、地表は摩擦大、このバランスから自由大気最下層付近1.5~3kmが最速。
(9)海陸風
日中、海洋が低温で高気圧、陸上が高温で低気圧。このため海風が吹く。上空200~1,000m、風速4~7m/s,反流あり。夜間は陸風上空100~300m、3~4m/s。日中は谷風、盆地が低温、山地が高温のため、アナバ風。山風はその逆、カタバ風。
(10)フェーン現象
フェーンの計算式は、混合比=0.6×水蒸気圧/気圧 フェーン時の各物理量の変化 地上→凝結→山頂→地上からの累計→ と気流が移動すると考えると、①相対湿度は、↑→↓↓、②絶対湿度は↓↓↑↓、③混合比→↓→↓、④温位は→↑→↑、⑤気温↓↓↑↑、となる。注意点は、最後の気温は、凝結で潜熱を大気に出すためその分高温になる。あとは、相対湿度と絶対湿度の動きが逆になること、かな。
本日は、ここまで。このブログに書き込むと、頭が整理できるね。