副業禁止規定というのがある。企業に勤めるサラリーマンは、ほかの会社の仕事をしてはならないというものだ。やり過ぎて、本業に影響を及ぼしては困るというののようだ。確かに別の仕事で徹夜して、本業の時に眠ってしまうのは困る。私の前の会社も同じ規程があり、副業はできなかった。
そんな折り、ホリエモンがそれはないよ、と言ってる。欧米では副業は一般的で、複数の会社の仕事を知っている方が、長い目で見たら人材育成としては有利だ、というもの。同質よりも異質なほうが企業にとってもいいというものだ。一理あるな。記事はこちら。
実は、私も困ったことがある。中小企業診断士資格を取ると、執筆の仕事が舞い込んでくる。また5年間で30日間の診断実務が求められる。この実績がないと資格を更新できないからだ。しかし、兼業禁止規定があるものだから、執筆はボランティア、企業診断もボランティアとなる。
執筆はまあ、少額だからいいんだが、診断となるとそこそこのお金になる。私は独立するまで、5年で10社の診断を目標としておいたから、診断協会のセットする診断に加えて、業界の知り合いの中小企業さんにお願いして、個別に診断していた。企業診断をすると、私も役に立っていた。本物の企業さんだから、事業承継から従業員への教育、コンプライアンスの対応など、実に様々な課題を抱えていて、その解決策を考えるのは今の仕事に非常に役に立っている。
ところが、診断後には、必ずと言っていいほど、謝礼をくれる。こちらは無料と言って診断するのだが、くれる。事情を話して受け取れない、と言って断るのに苦労した。一方で、このクラスの診断だとこのくらいのお金になるんだな、と相場を知ることもできた。
この兼業禁止規定、なくなれば、中小企業診断士も、もっともっと活躍できるはずなんだが。だんだん廃止されるんじゃなかろうか。マイナンバーがあるからまずい? きちんと確定申告すればいいのです。