会社を変える「組織開発」 (PHPビジネス新書) | |
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組織開発といっても、何のとこかわからない人も多い。かくいう私も何が組織開発か、よくわかっていなかった。何度か研究会や書籍を読むことでおぼろげながら形が見えてきた。組織開発のツールは非常に範囲が広い。小集団活動やST(STは、私の経験をまたいつか書きます)、ホンネの会議までが入る。
ひょっとして、私のやっている仕事も組織開発かも、と思うようになってきた。企業研修の受講生に自社の問題点を書いてきてもらい、それをグループディスカッションして、共有化し、皆で解決策を考えるというものだ。これも組織開発の一部のようだ。このあたりに関して更に情報が欲しいため、書店で見つけて、購入したのがこの書籍だ。
初めの方に、どの会社も悩んでいる問題は同じとあり、参加者の声が書かれている。ここは内容を紹介しよう。①社内や部署内の雰囲気が良くない、人間関係が悪い。②部門間連携が取れていない、③やったもん負けの雰囲気、④うちの会社にはビジョンがない、戦略がない、リーダーシップがない、⑤仕事が忙しい上に属人化していて、長期の休みが取りにくい、引き継ぎがなされていない、⑥仕事が忙しく、部下を育成する時間がない、若手が成長しない、やる気のない部下をどのようにしたらいいか、わからない。
どうでしょうか。読者の皆さん、心当たりがあるんじゃないですか?さて、これらを解決していくのが組織開発、ということで、この後、話し合って組織の壁を破るようにしていくことが書かれている。最後はある企業さんの組織開発の物語となっている。
著者の意図は分かるんだが、二三度話し合って、果たして組織が一気に変わり、業績が飛躍的に伸びるものだろうか。疑問である。組織開発は、人材開発の中で最も難しい、と思うこの頃である。組織開発はまだ、自分自身で十分に消化していません。また感じたことを書いていきます。