山岳気象予報士で恩返し | |
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気象予報士で、キチンとした記事を書くのは、しばらくぶりである。土日にクラブツーリズムの春合宿で、山の天気の講義を受けた。このときの講師が写真の猪熊隆之さんである。山岳気象予報のスペシャリストだ。サイン入り書籍を購入して、読み終わったため、ブログに書く。
左が猪熊さん
猪熊さんは、国内の山岳天気予報はもとより、ヒマラヤの天気やヨーロッパアルプスの天気まで予報している。世界の果てまでイッテQのイモトアヤコさんの登山のことも出て来る。富士山の天気予報も多くのことが書かれている。気象遭難で一番多いのは、低体温症だ。
そして、気象遭難に会わないための天気図の読み方、クラブツーリズムの合宿で習った、天気図の読み方も書かれている。まあ、このへんは気象予報士の初歩のレベルだが。
高気圧と低気圧があると高気圧から低気圧へと気圧傾度力が働く。これに釣り合うようにして地球の自転の力、コリオリ力が働く。そして、北半球では、右に曲がって風が吹く。等高線だと、高圧が西、低圧が東にあると、風は北風だ。低気圧が日本列島を通過すると、その後は寒気移流が北から入る。北アルプスなら、日本海から風が入ると、水蒸気をたっぷり吸って、上空で凝結して、北アルプスに風と雨を降らせる。これが低体温症の原因の典型だそうだ。
書籍の後半は、中央大学山岳部時代や、ヒマラヤのクライマー時代、そして滑落、骨髄炎、山岳気象予報士を目指したことなどだ。気象予報士の学習のことも出て来る。もっとも少年時代から気象オタクだったから、普通の人とは学習状況もちょっと違うが。登山になると、気象予報は大切になる。命を守るて手がかりだからね。