資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格は2年前倒しで達成、今年は百名山完登が目標、徒然なるままに書いていきます。

古事記で学習、皇統万世一系とは

2019年12月28日 | 地理・歴史系資格とその活用
地図と写真から見える!古事記・日本書紀
山本 明
西東社

 「地図と写真から見える!古事記・日本書紀」を読んでいる。日本神話から天皇家、古代史のことまで詳しく書かれている。また、読んでいて、最近話題になってる「女性天皇」「女系天皇」のことを思い出した。女性天皇と女系天皇、これ、ぜんぜん意味が違う。

 女性天皇とは、長子が後継ぎになるような場合だ。現在の場合は愛子様が天皇になる。これ自体は何も問題がない。愛子様が、誰か旦那を見つけ、結婚すると、子が生まれる。長子ならその子が次の天皇になる。これを女系天皇という。これは問題だ。

 この女系天皇、何が問題かと言うと、「皇統の万世一系」が崩れてしまうのだ。遺伝子的に説明すると、男と女が結婚して子ができた場合、男の染色体しか、子に引き継げない。その子が男ならいいが、女の場合、大きくなって、誰かと結婚した場合は、できた子は男系の染色体でない、別の親の染色体を持っている男になる。その場合は、もう親の染色体は引き継げない、万世一系は崩れるのだ。

 それを避けるために、千五百年もの間、日本人は、男系で、皇統・万世一系を守ってきた。万世一系の王朝だ。昔の人は染色体など知らなかったが、なぜかこれがわかっていて、頑なに守ってきたのである。日本はすごい国だ。世界中、千五百年も皇統が続いた国はどこにもない。イギリスは王室があるが、王朝は何度も変わっている。

 さて、女性天皇と女系天皇の話に戻る。女性天皇は過去8人いる。いずれもワンポイントリリーフだ。男系天皇の子で、その女性天皇は結婚せず、子はいない。一方、女系天皇はこれまで一度もない。ただし、皇統断絶の危機は一度あった。第25代武烈天皇のときだ。現在の天皇は126代だから相当昔だ。武烈天皇は18歳で崩御したが、当時、近親に男系の後継ぎがいなかった。そこで、豪族の大伴金村は、応神天皇まで5代遡り、さらに5代下って越前の継体天皇を担ぎ出した。現在はこの皇統が続いている。

 このあたりのことが、今読んでる書籍に詳しく書かれている。千五百年前の話だ。一方、女性天皇や女系天皇を推す人がいるのは男女同権の人権問題からだろう。これ、たかだか戦後70年ほどのことだ。私は、千五百年の歴史の方を大切にしたい。戦後GHQが廃止した旧宮家を復活すべし。継体天皇のときのように、5代遡ると現代は、明治天皇まで遡る。ちなみに旧宮家には何人も天皇候補はいるそうだ。自民党の一部はすでに政府にこの提案をしている。女性天皇、女系天皇の理解が進むといいね。