資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格は2年前倒しで達成、今年は百名山完登が目標、徒然なるままに書いていきます。

ENEX2020を見学

2020年02月02日 | ビジネス・経済

 今年もビッグサイトのENEXを見学した。ENEXは、省エネを中心とするエネルギー関係の展示会だ。私ははほぼ毎年見学に来ている。もちろん無料だ。エネルギー業界の基本を研修している私にとっては、貴重な情報収集の場である。

 資源エネルギー庁、東京ガス、関西電力、NEDO、ヒートポンプ蓄熱センターなどを回る。今年は何だか、展示が減っているような気がした。それに毎年来ているせいか、あんまり驚くような展示はない。

 今年は、関西電力で仮想発電所の仕組みと、ヒートポンプ蓄熱センターでヒートポンプの仕組みを復習する。どっちも、ややこしいしくみだからね。

 関西電力のブース、デマンドレスポンスやアグリゲーター、VPP(バーチャルパワープラント・仮想発電所)などの説明を受ける。ちょっとややこしいので解説は省略。

 関西電力と言えば、あの黒四ダムを建設した会社だ。子供のころ石原裕次郎の「黒部の太陽」という映画を見て、この道に入った記憶がある。懐かしいな。

 アンケートにも答えた。これ後で、うっとおしいメールが来るんだが、販促品がもらえた。販促品は、携帯傘の入れ物。これ欲しかったんだ。


七つの会議

2020年02月02日 | その他ビジネス系資格とその活用
七つの会議 (集英社文庫)
池井戸 潤
集英社

 七つの会議という文庫本を読んだ。ヨーロッパ出張の際の飛行機内で見た映画の原書だ。なぜこれを手に取ったかは理由がある。私は、仕事で「リスクマネジメント研修」を持っている。ただし一般のリスクマネジメントとは違い、ガス業界が中心だ。

 そして他社事例として、大手企業の事例、例えば、食中毒で会社がなくなった雪印とか、大量の個人情報が漏れたベネッセとか、新幹線の台車を削り過ぎて、炎上した神戸製鋼など有名なコンプライアンス違反の事例を話す。

 これら大手企業のリスクに共通するのは、トップからの強いプレッシャーとトップ・現場のコミュニケーションの悪さだ。違法状態なのを現場からトップに言えない状態が続くと事故は起きる。さらに悪いことに下請け企業さんまで、その違反に巻き込まれてしまう場合がある。私も企業に35年務めていたからから、雰囲気はわかる。

 これに関連した事例がないか、頭を巡らすと、あったあった、七つの会議だ。これは座椅子の製造メーカーが、受注を取るために、ぎりぎりまでコストを下げるが、下げきれない。そこで営業一課長がネジの下請けに頼んで、品質を下げ、安いコストで納入してもらい、受注を獲得するという内容だ。この物語はさらに意外な方にストーリー展開していくが、そこはネタバレを防ぐため、ここでは書かない。

 これ、最後はともかく、下請けメーカーなら巻き込まれそうな事件だ。池井戸潤さんは、下町ロケットや陸王など、企業の葛藤を得意にする方だ。そしてさも、実際ありそうな内容になっている。

 これ、リスク管理として、企業研修にも使えるね。例えば、研修の指定図書として、事前に読んできてもらって、感想をディスカッションするとか。あなたが下請けの企業の従業員で、不正の兆候を見つけたらどうするかとか、いろいろ応用できるね。

 資格で言えば、この分野は、リスク検定コンプライアンス検定。コンプライアンス検定は、受験したとき、我が業界の不適切事例が試験問題のテーマになっていて、ビックリしたことがある。