梅雨の晴れ間(7月3日)、燕岳(つばくろだけ)の前泊で中房温泉に泊った。この温泉は日本百名湯の一つ、源泉が何と29ヶ所、100%源泉かけ流しだ。源泉によって多少成分が違うが、共通するのは、メタケイ酸と総硫黄。
まず、不老の湯へ、浴槽は趣があるのだが、とにかく熱い。広い浴槽に水を入れるのも無理そうだ。
諦めて、御座の湯へ。ここは藩政時代に松本のお殿様が入ってた湯だ。先客が水を入れてくれたおかげで、ちょうどいい湯加減。100%かけ流しは、いいのだが、冬と夏とでは、全然違う。水冷か空冷かして水を冷ますのだが、この加減が難しい。ここは100%かけ流し、やっぱり湯加減の調整には苦労するようだ。
風呂上がりに庭を散策。温水プールがある。
そして、「湯本大弾正」という何だかすごい名称の表示。蒸気が吹いてる。ここが一番の源泉なんだろう。
源泉に珪酸がこびりついてる。これが膠状珪酸(こうじょうけいさん)と珪華(けいか)の天然記念物だそうだ。温泉成分は、メタケイ酸が規定の5倍も入ってる。
飲泉もある。飲んでみたが、何かとろっとした感じ。
まだまだ源泉はあるが、この辺で。
江戸時代から栄えた温泉だったようだ。
夜、寝る前にもう一度と、大湯へ。こちらも、とにかく熱い。こちらはホースじゃなく、水槽から水を桶で汲み上げて冷やす、キリがないので入浴は諦め、かけ湯だけ。
廊下に、秘湯のスタンプがある。全国で158個もあるのか、こりゃ、今から集めるのは無理だな。
そして翌朝、7時前に朝食、7時半に燕岳に出発。続きます。