第二日 朝6時、白根御池小屋を出発。白根御池には山々やテントが映っている。
二俣コース分岐まで約3時間、草すべりを登る。北岳は二度目だが、初めてこの名を聴いたときは、草が滑る、いやな場所と感じた。そうではない、急登なだけだ。昔、登山道がなくて、草の上を登った時は滑ったのかもね。汗をかきかき登る。登山道は、ずっと高山植物が並ぶ。これは飽きないね。
シナノキンバイか、ミヤマキンポウゲ、似ている。
ハクサンイチゲ? いつまで経っても覚えられないな。
隣の尾根が見えて来た、いいなあ~。周囲が見えてくると疲れが吹っ飛ぶ。
鹿柵、内は、高山植物がいっぱいだ。
二俣、草滑りの分岐点。ここで標高約2,700m、約5百m登った。
鳳凰三山の眺め、地蔵岳のオベリスクもちょっと頭が出て来た。右下は同行の配偶者。百名山ハンターだ。
シャクナゲにハイマツの花。
小太郎尾根分岐から肩の小屋へ。風が出て来た、北岳でこんな岩岩あったっけな。
肩の小屋へ最後の登山道。
そして、肩の小屋に到着。9時過ぎ、とほぼコースタイム通り。
ここで、小休止、お汁粉を食する。お餅も入って、温かくでおいしい。さて、最後1時間弱で北岳山頂に到着。この山頂は二度目のため、さほど感慨はない。
山頂直下で、チョウノスケソウを発見、あんまり見かけないね。
北岳から、間ノ岳方面を眺める。前回ここから見て、この緩い尾根なら行きたいな、と感じた場所だ。
小休止して、急な下りを下る、下が見え、風が強いため、やや恐怖感がある。慎重に降る。
この当たりは、目印のペンキが少なく、あっても剥げている。通る登山者が少ないからだろうか。途中で一枚撮ってもらう、まだ元気だ。
八本歯のコルあたりが一番の風だ。吹き飛ばされそうになる。この「八本歯のコル」、草すべりと同じだが、名前が凄そうで、危険な場所だと思っていた。私の軽アイゼンは六本歯だからね,歯が立たないか(笑)
とにかく、ここを通り過ぎて、北岳山荘に12時半頃到着。所要6時間半ほど、長くはないのだが、緊張で結構疲れた。
北岳山荘は、新築したばかりと聞いていたが、間違いだったようだ。建物は古い。寝る場所は、大部屋で仕切りがあるだけ、一人分のスペースは荷物を置く場所もないほど狭い。
食堂でゆっくりと過ごしたいのだが、食堂の窓が開放されていて(多分コロナ対策だろう)、とにかく寒い、着こんで過ごす。他の宿泊者もまだ到着していないようで、ダベる相手も配偶者だけ。なんとなく過ごして、夕食。トイレは小屋の中、階下だ。まあ、まだいい。明日の強風に心配しながら、19時半に就寝。今日はさえない山小屋生活だった。
第三日に続く。