今日から新しいシリーズを開始する。このブログの百名湯巡り、ダラダラ書いてもしょうがない、番号を振る。百になるまでだ。
さて、初回は、甲府駅前の「城のホテル」。北岳間ノ岳の帰りに泊った、ビルの13階にある温泉だ。ここは、もう3回目の宿泊になるが、源泉は「欣明温泉」という。温泉スタンドからのお湯だが、この泉質がなかなかなのである。
泉質は「ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性温泉)」。泉温38.8℃と温泉の規定値をクリア。ペーハー8.4の弱アルカリ性、溶存物質が1.235g/kgと療養泉の規定値をクリアする。また特殊成分は炭酸水素ナトリウムも357gで規定値の340以上だ。炭酸水素ナトリウムは重炭酸ソーダ、重曹だ。
ということで結構な成分を含んでる。弱アルカリ性で炭酸水素泉は美人の湯だ。美人の湯が肌の角質を落とすツルツル感を出すが、一方で、塩化物が多いから、肌を保護する保湿効果もある、リンス・イン・シャンプーの理想的な温泉だ。
温泉の前には、江戸時代の甲府の説明がある。柳沢吉保が活躍した時代だ。狭間風の展示や、当時の貨幣などがガラスケースに入れて展示されている。この展示もなかなかだね。
もう一つ、甲府駅前のこのホテルは、百名城甲府城、かつてのお城の構内になる。下には天守台や甲府駅などがよく見える。百名城の構内にあり、天守台のそばの温泉だ。江戸時代、このお城の中にも温泉が湧いていたそうだ。ただし源泉は当時とは別もの。
(甲府城の天守台がすぐ下だ)
(甲府駅前、復元の門もある)
ということで、異例づくめの温泉です。甲府出張の際などはこの温泉を利用されたらいかが。